ライター : mezamashicook

管理栄養士、トマト愛好家

春雨ってどんな食材?

春雨は、ジャガイモ・サツマイモなどの芋類や緑豆(りょくとう)のデンプンを原料としている乾燥食品です。芋類で作られたものを「普通春雨」、緑豆で作られたものを「緑豆春雨」と呼びます。

中国で10世紀頃に生まれた春雨は、緑豆を使った春雨でした。普通春雨よりもコリッとした食感があり、切れづらいのが特徴。この緑豆春雨は12世紀ごろに日本に渡来し、その後17世紀ごろ伝来した芋類を使って、普通春雨が作られました。このことから緑豆春雨のことを「中国春雨」、普通春雨は「日本春雨」と呼ぶこともあるようです。

「春雨のカロリーが高い」って本当?

乾燥状態の春雨のカロリー

乾燥状態での春雨のカロリーは、100gあたり普通春雨が350kcal緑豆春雨が356kcal。 そのほかの乾麺と比較してみると、乾麺状態(干し)のそばは344kcal、そうめん(乾燥)は356kcal、スパゲッティ(乾燥)は379kcalというカロリー量。これだけみると春雨もほかの乾麺とあまり大きな差はないように思えますよね。 しかし、ゆでたり水を吸った状態の春雨は、同じ量でも大きくカロリーが下がる食べ物なんです。

ゆでた春雨のカロリー

春雨は、ゆでると水分を取り込んで約4倍にまでふくらみます。乾燥春雨100gをゆでると、ボリュームは約400gにアップ。ゆでた普通春雨のカロリーは100gあたり80kcal、緑豆春雨は84kcalと、およそ4分の1に低下します。 先ほど比較した乾麺の場合、ゆでたそばは100gあたり114kcal、そうめんは127kcal、スパゲティは165kcalほど。身近な麺類の中で、春雨はかなり低カロリーであることがわかります(※)。

春雨の栄養成分

原料と成分

春雨の主な栄養成分は炭水化物。ほかにもナトリウムやカリウム、カルシウム、鉄分なども含んでおり、大変古い時代から食べられていました。食べる際は水やお湯で戻し、炒める、煮るなどの調理をしていただきます。

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