ライター : 白江 和子

管理栄養士 / webライター

スパイスを使いこなせてますか?

スパイスを加えたり、変えたりするだけで、いつもの料理が格段においしくなることは、みなさんご存知ですね。しかし「どのスパイスをどんな料理に使えばいいのかわからない……」という方も多いはず。 今回ご紹介するのは、初心者の方でも挑戦できる調合レシピ「おうちスパイス」です。市販のミックススパイスが口に合わない方も、ぜひ試してみてください。

そもそも"スパイス"の定義は?

そもそもスパイスとは、「芳香性や刺激性のある、飲食物に香りや辛み、色などを付ける植物由来の食品」と定義づけられています。"スパイス"と聞くと辛いイメージがありますが、辛いものばかりではないようです。 今回ご紹介するレシピは、数多くのスパイスのなかから身近な調味料で作れるものを選びました。特徴や使用する料理を覚えておけば、自分で調合できるレシピばかりです。みなさんのお好みの配合で試してくださいね。

1. デュカ

「デュカ」は、主にエジプト料理に使われる調味料。スパイスのほかハーブやナッツを混ぜて作ります。 クミン、コリアンダー、ナッツ、白ごまをフライパンで乾煎りし、塩、黒こしょうと一緒にフードプロセッサーにかけるだけ。ナッツは、ヘーゼルナッツやピスタチオが多く使用されますが、くるみ、アーモンドでもおいしく作れます。粒の粗さは、お好みで。 クッキーにクリームチーズを塗り、デュカをのせるとおしゃれなオードブルになります。

2. ケバブスパイス

「ケバブ」とは、中東を中心とした地域で食べられる、肉・魚・野菜などをローストした料理。日本でも「シシカバブー」や「ドネルケバブ」などがよく知られています。おうちで作るのはむずかしそうに思えますが「ケバブスパイス」を肉や魚に揉みこんで焼けば大丈夫。 「ケバブスパイス」の作り方は、ガーリックパウダー、パプリカパウダー、チリペッパーなどを混ぜるだけです。密閉の保存容器に入れておけば、3カ月ほど日持ちします。おうちで簡単に、異国情緒を味わえるなんてすてきですね。

3. ワインハーブ塩

きれいな濃いピンク色の結晶の正体は、「ワインハーブ塩」です。塩、赤ワイン、柚子の皮を小鍋で水分を飛ばして、最後にローズマリーを入れるだけ。アルコールの成分は飛ばしているので、お子さまでも召し上がれますよ。ワインのほどよい酸味とハーブの香りが、和洋問わずいろいろな料理に合います。 特に肉や魚のグリル、蒸し野菜との相性は抜群。料理の下ごしらえに使えば臭みも消え、風味豊かに仕上がります。ローズマリーやタイムなど、お好みのハーブでもお試しくださいね。もちろん白ワインでも作れます。

4. カレーパウダー

「カレーパウダー」をおうちで作ってみませんか?クミンやターメリック、コリアンダーなどのスパイスを密閉容器に入れ、しっかり蓋をして振り、1~2週間冷蔵庫でなじませたらできあがり。おうちで本格的なカレーが作れます。

5. 七味唐辛子

最近は、スーパーなどで瓶入りで販売されるようになった「七味唐辛子」。以前は、好みの風味に調合してくれるお店があり、作りたての「七味唐辛子」の香りは最高ですよね。おうちでも作ってみませんか。 赤唐辛子・生姜パウダー・粉山椒などに、干したみかんの皮・乾燥させた青じそはミルサーにかけて調合しましょう。保存の際は、乾燥剤と一緒に密閉容器や保存袋に入れるのがおすすめです。お好みの風味で、うどんやそばをお楽しみください。

6. ドライセロリ

余ったセロリの葉の使い道に困ったら「ドライセロリ」にしましょう。平皿にキッチンペーパーを敷き、セロリの葉を広げてレンジで加熱乾燥させます。あとは、すり鉢やフードプロセッサーでお好みの大きさにするだけ。 色味も美しく、風味豊かな「ドライセロリ」は、ピラフやサラダのトッピングのほか、ドレッシングとも相性ぴったりです。

7. ガラムマサラ

「ガラムマサラ」は、主にインド料理で使われるスパイスです。カルダモンやコリアンダーなどのスパイスをフライパンで乾煎りし、粗熱が取れたらミルなどで粉状にしたらできあがり。 肉などの下ごしらえに使うと臭み取りの効果があり、ほかの調味料と一緒に使用すると香りと辛みが加わり、奥深い味に変化しますよ。 今までカレー粉を入れていた料理に「ガラムマサラ」を使ってみてください。インド料理ならではの、スパイシーな風味が楽しめますよ。

8. ラベンダーシュガー

最後は「ラベンダーシュガー」です。「これもスパイス?」と思うかもしれませんが、定義に基づくと「ラベンダーシュガー」もスパイスの仲間なんです。作り方は簡単。砂糖と生のラベンダーを交互に瓶に入れ、冷暗所で1~2週間置けばできあがり! クッキーやケーキを焼くときに使ったり、紅茶に入れてフレーバーティーにして楽しんだり……。ミントやハイビスカスでもお試しください。見た目もおしゃれなので、キッチンに置いておけば、すてきなインテリアになりますね。

「おうちスパイス」で料理の幅を広げよう!

「おうちスパイス」を8つご紹介しました。気になるスパイスは、ありましたか?お好みの「おうちスパイス」を使えば、今まで苦手だった料理もおいしく食べられるかもしれません。今回のレシピを参考に、あなただけの「おうちスパイス」を見つけてくださいね。

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