目次
小見出しも全て表示
閉じる
ホタテとは
ホタテの特徴
「ホタテ」、正式名称「ホタテガイ」は、スーパーでも手に入れることのできる身近な食材でもありますよね。イタヤガイ科の二枚貝で食用の貝であるホタテは、20cmほどの扇型で、上下で殻の色や形が違うのも特徴です。まるみを帯びて膨らんでいる方は全体的に薄い色で大きめですが、もう一方は平べったい形で濃い色をしています。
殻の表面には“放射肋(ほうしゃろく)”という起伏が放射状に広がっています。また、樹木の年輪に似た“成長輪”と呼ばれる模様もあり、これにより何年物かが分かるのだとか。
ホタテの生態
ホタテは年間を通じて水温の低い海域に生息する貝で、能登半島より北の日本海沿岸、千葉県より北の太平洋沿岸、千島列島(ちしまれっとう)、カムチャッカ半島、朝鮮半島北部から極東ロシアの沿海州にかけての沿岸に分布しているようです。
色が薄く膨らみがある方を下にし、水深20~30mの砂底で殻を少し開けた状態でじっとしながら、おもに植物プランクトンなどを食べて生息しています。産卵期3月~6月で北に行くほど遅くなります。孵化してから4~5年で15cmほどに成長し、寿命は10年ほどとされています。
ホタテの旬と産地
旬はいつ?
先ほども触れましたが、ホタテガイの産卵期は春です。産卵にむけて生殖巣が発達して全体が大きくなり、身がしまっている冬が旬と言われています。しかし貝柱の味わいとしては、産卵後の5月~7月にかけての時期は甘みが強くおいしいとされているんですよ。
また、ホタテは国内の全水揚げ量の半数が養殖される貝でもあるので、旬を外しても1年を通しておいしくいただけるそうです。
おもな産地
天然ホタテのおもな産地は北海道です。中でもオホーツクや宗谷の海域が盛んで、両方合わせると全体の8割以上を占めます。北海道以外では青森県でも少し漁獲されているようですよ。
一方、養殖ホタテは、天然ものとほぼ同量の水揚げ量となっていて、もっとも多く収穫されているのが青森県で全体の5割強を占め、次いで北海道となり4割ほどを占めます。わずかですが宮城県や岩手県でも養殖されているようです。
ホタテの人気ランキング