ひやむぎ

蕎麦屋の焼き鳥は串焼きではなく、フライパンで蕎麦のじょう油ダレである「返し」を絡めて焼きます。このお店では、七味唐辛子ではなく、辛子でいただきます。日本酒にもビールにもよく合います。蕎麦屋では、種物や親子丼に使う新鮮な鶏肉が常にあります。

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850円(税込)
意外に知られていないのが、季節メニューの「ひやむぎ」です。うどんは通年出していますが、「ひやむぎ」は夏場だけの限定です。最近はスーパーでも「そうめん」が売り場のほとんどを占めていますが、関東では昔から食べられて来たのは「ひやむぎ」です。太さだけでなく、製法も異なります。

ゆずきり

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900円(税込)
こちらのお店では普段は変り蕎麦を出していませんが、冬至には「ゆずきり」、5月5日の端午の節句には「くさきり」を出しています。色が鮮やかで、ゆずのさわやかな香りが食欲をそそります。

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■店舗名:神田まつや ■最寄駅:丸ノ内線 淡路町駅 ■電話番号:03-3251-1556 ■営業時間:月~金11:00~20:00 (L.O. 19:45)       土・祝11:00~19:00 (L.O. 18:45) ■定休日:日曜日 ■禁煙・喫煙:完全禁煙 ■参考URL:https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13000340/ ■公式HP:http://www.kanda-matsuya.jp

7. 孤高の「並木薮蕎麦」(浅草)

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創業は1913年(大正2年)の老舗で、並木とは旧町名です。かつては神田・池の端(現在は閉店)と共に薮の御三家と言われていました。木造の旧店舗は老朽化と耐震対策のため、以前のお店の面影そっくりに鉄筋コンクリート製の建物に建て替えられ、2011年にリニューアルオープンしました。

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壁際に貼り出された品書きは、改装以前どおりの風情ある景色。お値段は庶民的なお店よりもいささか高めですが、それにはそれなりの理由あり。建て替えの時に利益優先の高層ビルにしなかっただけでも天晴れです。

日本酒

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750円(税込)
日本酒を注文すると白磁の徳利と盃、そして藪蕎麦のお店共通の自家製の蕎麦味噌がセットで出されます。徳利を入れる容器は通称「袴」(はかま)と呼ばれ、関東では丸い徳利に四角い袴を使うのが通例です。

鴨南ばん

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1,900円(税込)
鴨肉は今では通年手に入りますが、このお店では脂が乗る旬の時期(11月から3月)にしか鴨南ばんは出しません。その身は分厚くカットされ、ネギはクタっとするのを嫌って炒めないのがこのお店のやり方です。「鴨せいろ」はありませんので、延びないうちに蕎麦をささっと食べましょう。

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■店舗名:並木藪蕎麦 (なみきやぶそば) ■最寄駅:浅草駅 ■電話番号:03-3841-1340 ■営業時間:11:00~19:30(日曜営業) ■定休日:木曜日 ■禁煙・喫煙:完全禁煙 ■参考URL:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003650/

8. 歴史的な伝統を伝える「更科堀井」(麻布十番)

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全国の更科の総本家がこのお店です。創業は寛政元年(1789年)、初代は信州の反物商であった布屋太兵衛で、明治入って名字を堀井に改めています。更科の特徴は、蕎麦の実の中心部を使った「御前そば」とも言われる色が真っ白な蕎麦です。

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つゆは蕎麦の種類に合わせて、甘口と辛口の2種類が出されます。いっぱん的には、上品な更科蕎麦には甘口、田舎蕎麦には辛口が合うとされています。蕎麦つゆにもお店の個性があり、使う削り節の種類や出汁の材料・種類によってお店ごとに微妙に異なります。
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