関東風のさばき方

江戸を中心とした関東は武士の町で、腹開きは切腹を連想させることから、背開きになったとよく言われます。しかしうなぎ以外の魚はすべて腹開きです。これはさすがに俗説と言わざるを得ませんね。

腹開きにすると、蒸し工程でやわらかくなった両端の薄い身が、串で切れることから背開きになったという説が有力。また硬い背ビレを同時に除けるという、合理的な一面も持ち合わせています。

関西風のさばき方

昔から関西の中心地は、いまと変わらず大阪でした。人とのつきあいを大切にする大阪商人が、「腹を割って話す」という思いから、腹開きしたうなぎを一緒に食べたとする説。しかしこれも俗説に過ぎません。

ほかの魚のさばき方がそうであるように、料理の基本に忠実に腹開きにしていた、と考えるほうがいたって自然ですね。

うなぎのおいしさを最大限に活かす温め方を紹介!

うなぎのおいしさを損なわないように温め直すには、いろんな方法があります。ここからはレンジ、湯煎、フライパン、オーブンやトースターで温める方法を紹介しますので、参考にしてください。

うなぎを電子レンジで加熱する方法

食べ物の温めには、レンジがもっともよく使われる調理器具ですね。うなぎの白焼きや蒲焼きの温め直しも、レンジを利用すると手軽にできます。ただし加熱し過ぎると水分が抜け、身がパサパサになるので、調理時間には注意が必要。

耐熱皿にのせた身に酒または水を少量ふりかけ、ラップをかけて加熱します。関東風にやわらかく仕上がりますが、ふっくら仕上げたい場合はクッキングシートで包んでもOK。冷凍物の場合はそのままか、解凍のどちらでもかまいませんが、必ず様子を見ながら加熱してください。

うなぎを湯煎で加熱する方法

スーパーでは、うなぎをトレーにのせラップした状態で販売していますが、通販商品は真空パックされたものが大半。さらにほとんどが冷凍物なので、パックを開けることなく、そのまま湯煎してしまいましょう。

袋ごと入る大きな鍋が必要ですが、なければフライパンで湯を沸かし、表記時間の半分を過ぎたら表裏を一度ひっくり返します。これだけでやわらかくてふっくらした、関東風食感の蒲焼きができあがるため、意外と簡単ですよ。

うなぎをフライパンで加熱する方法

フライパンを使ってうなぎを関東風、または関西風に温め直す方法を紹介。その場合、冷凍物は必ず冷蔵庫で5~6時間ほど、自然解凍しておきます。

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