生酒の保存方法

生酒はピリッとさわやかなものが多いのが特徴です。生酒は低温加熱殺菌を施していないため、酵母の活動は止められません。常温で保存していると酵母の働きは活性化され、腐敗が進んでしまいます。生酒の鮮度を損なわないためにも、冷蔵庫のなかで、5から6℃ほどの環境で保存するのがベストです。

開封後の日本酒の賞味期限は?

日本酒の賞味期限

日本酒には、賞味期限の表示はありません。アルコール飲料には記載義務がないからです。だからといっていつまでもそのまま保存しておくことができるのかというわけではなく、おいしくいただける目安はあります。 基本的に、普通酒であれば製造年月日から約1年、純米酒や吟醸酒であれば製造年月日から約10か月、生酒であれば8か月ほどといわれています。 それぞれ賞味期限の記載はありませんが、製造年月日は必ず記載されているのでそれを参考にしてください。ただし、これは未開封の場合。開封後は賞味期限に関わりなくできるだけ早く飲み切るようにします。

開封後はできるだけ空気に触れないよう保存

開封後の保存で気を付けたいのは何よりも酸化を防ぐということ。酸化はお酒の劣化を速め、香りや味が落ちる原因になってしまいます。そのため、できるだけ空気に触れることがないよう気を付けて保存するようにしてください。 開封後の場合、火入れ酒であっても冷蔵庫での保存がおすすめです。一度封を切った瓶なので、温度湿度の低い冷蔵庫が保存には理想的です。 

日本酒の保存はワインセラーでもOK?

ワインセラーはワイン保存に適した温度管理ができるので、日本酒でも保存することはできます。ただ、ワインは横置き保存が基本。ワインセラーにワインと同じように日本酒を保存すると、劣化を速める原因にもなりかねません。 ワインセラーで保存しようと思う場合は、日本酒を縦置き保存できるスペースがあること、また日本酒に適した温度湿度管理が可能なワインセラーであることが条件です。 ワインセラーのような日本酒保存用のセラーもあるので、そちらを利用するのもいいですね。

正しい保存方法で日本酒をおいしく飲みたい

日本酒の保存方法について紹介してきました。「日本酒」とはいえ、火入れ酒、生酒、吟醸酒など、製造方法や成分の違いなどが保存方法にも関わってきます。日本酒をおいしく飲むためには、そういった日本酒にまつわる広い知識も必要ということですね。 今回紹介したことがすべてではなく、日本酒も大吟醸、純米酒、本醸造酒など、種類によって適した保存方法は異なります。それぞれに合った方法で管理し、おいしいうちに飲んでしまうようにしましょう。
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