水加減

土鍋で発芽玄米を炊く場合も、水加減はやはり発芽玄米の1.2から1.5倍です。この配分はどの調理法でも同じで、白米を炊く場合と変わらないので覚えやすいですね。だいたい米1合に対して水200mlです。

炊き方

鍋を火にかけ、中火で沸騰するまで炊きましょう。蒸気が出てきたら弱火にして30分ほどそのまま炊きます。時間が目安になりますが、ころあいになると「パチパチ」という音が鍋底から聞こえてきます。これが炊きあがりの目安。火からおろして15分ほど蒸らし、しゃもじでざっくり混ぜて食べましょう。 「パチパチ」という音は炊きあがりの目安ではありますが、おこげが好きな方はもうしばらく加熱してから火を止めてください。

「びっくり炊き」ならふつうの鍋でもおいしく炊ける◉

「びっくり炊き」とは、秋田県に伝わる玄米のおいしい炊き方の方法です。麺をゆでるときや豆を煮るときにする「びっくり水」がまさにそれにあたります。差し水をすることで、お米をよりふっくらとおいしくすることができるんです。 これは硬い玄米をやわらかくする方法として用いるので、発芽玄米では必ずしなければならないことではありませんが、お米が水分を吸って膨らむので、少ない量でたくさん食べたい方にはおすすめです。

水加減

びっくり炊きは差し水がポイントなので、炊く前の段階での水加減は気にする必要はありません。ほかの方法と同様に、発芽玄米の1.2から1.5倍程度の水の量で問題ありません。浸水時間もとることなくそのまま炊飯しましょう。

炊き方と差し水

鍋を中火にかけて沸騰してきたら弱火にし、20分ほどそのまま加熱します。するとやはり「パチパチ」という音がし始めるので、これが炊き上がりの合図。ふたを取って、発芽玄米と同量の冷水をかけましょう。 ここからは手早くするのがコツ。しゃもじで底からかき混ぜ、天地返しをしてから中火にかけて20分ほど炊きます。時間になったら火からおろし、15分ほど蒸らして完成です。 ふつうの炊き方よりも多めの水を使用するため、お米が大きく膨らみ、やわらかさも増します。

白米と玄米のいいとこ取り!

発芽玄米とはどんなお米なのか、またどんな炊き方をするとおいしくなるのかを詳しく紹介しました。玄米になくて白米にある、白米になくて玄米にある利点の両方を備えているのが発芽玄米でした。 玄米は硬いため、白米よりも炊飯に手間がかかることもデメリットのひとつでしたが、発芽玄米ならその手間すら必要なく、白米と同じように炊飯して食べることができます。これなら簡単に日常の食事に取り入れられますね。
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