カビネット

通常の収穫時期に、収穫規定に合う十分に熟したぶどうを原料としたもの。Q.m.pの中で最も辛口(甘さが少ない)で、食事にも合いますし、ワインだけでもおいしく楽しめます。味の傾向がよく判るワインと言われるクラスで、価格も手頃です。

主な生産地

ドイツのワイン生産地は、ほとんどが国土の南部と南西部に集中しています。世界的には、最北の生産地に属し、生育期間が長く、11月になって初めて収穫される畑もあります。夏もさほど暑くないため、ワインは繊細で、アルコール度数はそれほど高くありません。

モーゼル

モーゼル川とその支流の流域に広がる生産地域で、畑のほとんどは南向きで、最大傾斜70度の切り立った急斜面上にあります。生産量の9割以上を白ワインが占め、一般に華やかな香りと繊細な酸味が特徴です。ぶどう品種はリースリング、ミュラー・トゥルガウ、エルプリングなどです。

ラインガウ

ライン川本流北岸の南に面した約50kmにわたる斜面。この一帯は幅約1kmにもなるライン川が水鏡となり、光量が増します。しかも川からの霧が貴腐ぶどうに適した環境をつくるなど、自然の恩恵を受けたドイツを代表するワインの銘醸地です。品種は、白はリースリング、赤はシュペートブルグンダーなど。

ラインヘッセン

ライン川を挟んでラインガウ地域の対岸に位置し、土壌は石灰岩と砂岩が混成した微粒砂土。栽培面積、生産量ともにドイツ最大で、特にこの地域は日本でもおなじみの「リープフラウミルヒ」(聖母の乳)発祥の地として有名です。白はミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナー、ケルナー、赤はポルトギーザーなど。

使っているぶどうの主な品種

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