ライター : かやのゆみこ

イタリアソムリエ協会認定オリーブオイルソムリエ / 記者 / WEBライター

菜の花のおいしいゆで方

Photo by lanne_mm

春の到来を告げる菜の花は、ほろ苦い味わいと独特の香りが魅力。茎や葉に加え、花が咲く前の栄養分がたっぷり詰まったつぼみを食べます。 葉はやわらかく、茎は硬めなので、ゆで方には工夫が必要です。ゆですぎてしまうとべちゃっとなり、せっかくの食感が損なわれてしまうことも……。ゆでたものを和え物にしたり、炒め物や汁物の仕上げに加えたりすることも多いので、ゆで方がおいしさを左右するといっても過言ではありません。 基本のゆで方をマスターすれば、いろいろな料理にアレンジ可能です。旬の味わいを満喫しましょう♪

材料(1束分)

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作り方

1.菜の花を切る

カッティングボードに切った菜の花が置かれた様子

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ボウルにたっぷりの水を入れ、菜の花を振るようにして洗います。縦2~3等分にカットし、茎と葉、つぼみに分けます。

2.お湯を沸かす

鍋でお湯を沸かしている様子

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鍋に水を入れ、沸騰したら塩を入れます。

3.菜の花をゆでる

鍋で菜の花をゆでている様子

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最初に、硬い茎の部分からゆでます。30秒後につぼみと葉の部分を加えて、さらに30秒ゆでます。

4.冷水にあげる

ボウルに冷水を張って菜の花を冷やしている様子

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ザルで菜の花をあげてお湯を切り、すぐにボウルに張った冷水につけて冷やします。菜の花に熱が入りすぎるのを防ぎ、食感と鮮やかな色合いをキープしましょう。

5.水気を絞る

水気を絞り、ザルにあげられた菜の花

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ザルに菜の花をあげ、手でぎゅっと絞って水気を切れば、ゆであがりです。

おいしくゆでるための3つのコツ

1. お湯の量

たっぷりのお湯でさっとゆでるのがポイントです。菜の花の5倍くらいのお湯を準備しましょう。お湯の量が少ないと、菜の花を入れたときにお湯の温度が下がってしまい、ゆで時間が長くなってしまうので、注意してくださいね。

2. 塩の量

ゆでる際、お湯の約1%の塩を入れましょう。塩を入れることで色合いを保ち、栄養成分が流れ出るのを防げます。小さじ1杯は、食塩や精製塩なら約6g、粗塩(天然塩)の場合は約5gです。1Lのお湯に対して、食塩や精製塩は小さじ2杯弱を、粗塩(天然塩)は小さじ2杯を目安に入れてください。

3. ゆで時間

菜の花の基本のゆで時間は、茎を45秒~1分程度、葉やつぼみ部分を15~30秒程度。ゆですぎてしまうと食感が損なわれ、色合いも鮮やかさが失われてしまいます。予熱でも火が通ってしまうので、すぐに冷水につけるのもポイントです。

ゆでる前の菜の花がしんなりしているときは、茎の下部分を1cmほど切り、1時間ほど水につけておきましょう。シャキッとした状態にしてからゆでてくださいね。

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