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お米は冷蔵庫の「野菜室」で保存!
お米の保存には昔から米びつが使われて来ましたが、現在は密閉容器などに入れて流しの下などに置かれている方が多いと思います。お米に発生する虫は、18℃以上で多湿という条件がそろうと発生します。温度・湿度が低く、直射日光が当たらない場所が保管に適しています。
温度が10℃以下であれば、酸化するスピードは半分近くに遅らせることが出来るので、冷蔵庫の野菜室で保管すると、常温より2倍もおいしさが長持ちするのです。常温で保管すると1ヶ月くらいで甘みが失われてしまいます。これは、デンプンを分解するアミラーゼという酵素の働きが衰えるためで、デンプンやタンパク質の分解が十分に行われないので新鮮なお米を炊いたときに感じる甘みがなくなるのです。
保存容器に移すとなおよし!
お米は空気に触れていると水分が蒸発して乾燥してしまいます。粒が割れる原因になりかねないし、周囲の臭いを吸い込んでしまいます。逆にシンクの下などで空気に触れていると水分を吸い込んで、カビが発生しやすくなります。湿気と臭いを防ぐためには、保存容器に密閉して外気を遮断することが必要です。計量カップなどで取り出す場合は、水仕事で濡れたままの手で触らないでくださいね。
ビニール袋であれば口を必ずピッタリと閉じて留め、さらに袋ごとふた付きの密閉容器で保存してください。ペットボトルや牛乳パックも密閉容器として利用できます。冷蔵庫内は湿度・温度は好ましい環境ですが、肉や魚などいろんな食材が入っているので、臭いが移りやすい環境でもあります。他の食材も臭いがあるものは密閉容器で保管するようにしましょう。しょう油差しなどを冷蔵庫に入れている場合は要注意です。
こまめに掃除しよう!
お米の保存容器は、掃除をせずに使い続けていると内側の特に四隅などに粉のようなものが増えてきます。これはヌカや乾燥して割れたお米です。保管しているお米の量が減ったら、上から新しいお米を継ぎ足しせずに最後まで使い切って清掃することが大切です。鮮度を保ち、臭いを防ぐためには定期的にこの作業が欠かせません。
計量口の付いている米びつは便利ですが、計量口にこの粉が付着しやすいものです。時々お水を使って洗い、しっかりと乾かしてから新しいお米を補充しましょう。それが面倒だという方はペットボトルなどの使い捨て(リサイクル)の容器を利用されると、お米がなくなったら蛇口からさっと水を流すだけで済みます。
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保存期間はどれくらい?
お米の表面は細かい穴が開いていて、常に呼吸しています。精米後、時間の経過と共に劣化して行きます。お米の賞味期限は、常温(25℃)で約2ヶ月、20℃で約3ヶ月、10℃で約5ヶ月、5℃で半年〜7ヶ月程度です。これは食べられなくなる消費期限ではなく、精米直後と比較して食味に明確な差が出るまでの期限です。
温度が低いほど劣化するスピードは遅くなりますが、逆に炊いていない生のお米は冷凍保存には向きませんので、冷凍庫には入れないでください。水分が固まってお米が割れる原因になります。割れてしまったお米は、見た目も食感も悪い「残念なご飯」になってしまいます。
上手に保管して、おいしく食べましょう!
いかがでしたか?お米を冷蔵庫で保管する理由に納得していただけましたか?すでに冷蔵庫の中は食材でいっぱいという方も多いと思いますが、これを機に冷蔵庫内の整理にもトライしてみましょう。
お米はいち度に大量に買わずに、ご面倒でもなるべく少量ずつ購入して冷蔵庫で保管しましょう。野菜室ではなくても牛乳パックやペットボトルを利用すれば、比較的庫内の温度が高めのサイドポケットにも収まるので場所をあまり取らずに便利ですよ。
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