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驚異の昆布「がごめ昆布」の正体に迫る!
だしを取るのにはもちろん、昆布巻や佃煮などで味わうことの多い昆布。風味豊かで旨味たっぷりの昆布の中でもひときわ存在感を放つ、「がごめ昆布」を食べたことがありますか?他種の昆布には類を見ない強力な粘りとツルッとした歯触りが特徴の昆布なんです。
今回はそんながごめ昆布について徹底解明。特徴や粘り気の正体、おいしくいただけるレシピもご紹介。ヘルシーで旨味が強く、調理しやすいがごめ昆布が食卓の一員に欠かせない存在になりますよ。
がごめ昆布ってどんなもの?その特徴や見た目
がごめ昆布は褐藻コンブ目コンブ科トロロコンブ属に分類される、昆布の一種です。表面にかごの網目のような凸凹が見られるため、「籠目(かごめ)」がなまってがごめ昆布と呼ばれるようになりました。幅は15〜30cmほどで、長さは1.5〜2m。葉のふちは波打ちが少ない見た目をしています。
がごめ昆布の最大の特徴はなんといってもその粘り。水に浸けてひと晩おくと、翌朝には浸けて置いた水がトロトロになっているほどの驚異的な粘り気。納豆昆布という別名があるほどで、とろろ昆布やおぼろ昆布、細く切ったスルメとにんじん、昆布などを醤油で味つけした北海道の郷土料理、松前漬けにも使用されています。
北の海でしか獲れないレア昆布
収穫産地は主に北海道南部。函館市が最大の漁場である他、東北地方の北部でも収穫されます。栄養が豊富な親潮と、南からやってくる黒潮がぶつかる位置でもあり、昆布の育成に適した水温なのだとか。
秋から春にかけて伸び、夏になると葉の先端が枯れて短くなるため、春が終わった6月頃から収穫が行われます。
昆布の中でも髄一!驚きのネバネバの正体は?
驚きの粘りの正体は、アルギン酸、ラミナランなどの、海藻由来の水溶性の食物繊維である粘性多糖類。乾燥状態のがごめ昆布を水で戻して使用するのが一般的ですが、戻った昆布はもちろんのこと、戻し汁も使えます。
がごめ昆布産地の道南地方の人たちは昆布を戻した際の水、昆布水を健康のためにそのまま飲むこともあるのだとか。余すところまでネバネバ成分を摂取できるんです。より粘りを出すためには、水で戻す際に室温においておくとよいそうですよ。
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四角く切られたがごめ昆布はそのまま佃煮にしたり、細く切って料理に使えます。おやつとしてそのまま食べることもでき、口の中でトロトロの粘り気が生まれてきますよ。噛みごたえもあるので、ダイエット中に小腹を満たすのにもピッタリです。ミキサーで粉末にしてふりかけにしたり、汁ものに入れればそれだけでだしになり、とろみもつけてくれます。
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水で戻すだけですぐに食べられる、刻みタイプです。ひとつまみのがごめ昆布に対し100ccの水で戻します。料理に使用する場合、水で戻さずに調味料に加えるだけでも戻りますよ。シンプルに醤油をかけていただくもよし、刻んだ野菜と混ぜ合わせてもおいしくいただけます。
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