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「ブロイラー」って?味や特徴をマスター!
家庭で使われるお肉と言えば、牛・豚・鶏が定番ですよね。中でも特に値段が安く、頻繁に食卓に登場する鶏肉。今回は、スーパーで並ぶ鶏肉の9割を占めるといわれている「ブロイラー」についてご紹介します。
短期間で育つように改良されたブロイラーですが、良い面もあれば、地鶏に負けてしまう部分も。普段食べているお肉がどのように生まれ育っているか、詳しくチェックしてみましょう!
ブロイラーとは?
「ブロイラー」とは、通常の鶏より短期間で育つように改良された若鶏の総称です。普通生まれてから成鶏となるのに4~5ヶ月ほどかかりますが、ブロイラーの場合はたった50日ほどで食用の大きさに育ちます。
ほとんど動かずえさをたっぷりと与えられて育つので、肉質がやわらかく、短期間で出荷できるためリーズナブルに手に入るメリットがあります。
日本で流通する鶏は「ブロイラー」「地鶏」「銘柄鶏」の3つに分かれますが、そのうち9割を占めているのがブロイラー。スーパーでは、「若鶏」という表記で売られています。
ブロイラーの意味
アメリカで開発されたブロイラーは、英語の「ブロイル(broil)」名前の語源となっています。ブロイルは、肉を炙る、オーブンで丸焼きにするなどの意味で、「ブロイル用に適した鶏肉」=「ブロイラー」という名前になりました。
この名前からもわかるように、ブロイラーは焼いて食べることを目的に作られているので、加熱してもやわらかい食感が特徴です。日本では第二次世界大戦後から導入され、急速に広まっていきました。
ブロイラーと地鶏の違い
定義の違い
ブロイラーに特別な基準はありませんが、「地鶏」として販売するには、日本鶏の血が半数以上入っている、飼育期間が80日以上、鶏が運動できる状態で育っているなど、さまざまな条件をクリアする必要があります。
JAS(日本農林水産規格)が定義するそれらの条件をクリアした上で、初めて地鶏として認定されます。名古屋コーチン、薩摩鶏、比内鶏の日本三大地鶏や、阿波尾鶏、青森シャモロックなど、ブランド鶏として有名な地鶏も数多く存在します。
味の違い
ブロイラーと地鶏には、育て方だけではなく味にも大きな違いがあります。
まずひとつめは、食感。ほとんど動かない状態で育つブロイラーはやわらかい肉質ですが、「1平方メートルあたり10羽以下の環境で飼育する」という条件がある地鶏は、弾力のある食感に育ちます。
もうひとつは、味の濃さ。水分量や、コラーゲンやグリコーゲンなどの栄養素も地鶏の方が圧倒的に高いため、「噛めば噛むほど深みのある味」と言われています。
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