ライター : とも

子育てフードライター

「子持ち昆布」を知っていますか?

おせち料理でいただくことの多い「子持ち昆布」。普段はあまり食べる機会がないものの、お正月になると食べたくなるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「子持ち昆布」とは何だかおめでたい響きの名前ですが、実際どのようなものなのか詳しく知っている方は少ないかもしれません。この記事では、そんな子持ち昆布についてご紹介します。

子持ち昆布とはどんなもの?

プチプチの正体はニシンの卵!

その名前から「昆布の卵?」と思っていた方もいらっしゃるかもしれませんが、子持ち昆布は、ニシンが卵を産み付けた昆布を塩漬けにしたものです。

ニシンの卵が昆布につく理由

ニシンの卵には粘り気があり、昆布をはじめとする海藻に付着しやすいです。さらに、ニシンは衝突したものに産卵する性質があるため、産卵期のニシンが通る道に昆布を吊るして産卵をうながします。

昆布に何重にも卵を産み付けるため厚みが出て、よく目にする子持ち昆布の形になるのです。なお、現在はアメリカ・アラスカ州やカナダの東海岸などが主な産地です。

数の子とは何が違う?

「数の子」も同じニシンの卵ですが、数の子はニシンから卵を取り出して塩漬けにしています。産卵した卵と、おなかから取り出した卵という点が違います。

おせちに入れる由来

数の子と同じく、子持ち昆布も「子孫繁栄」の意味をもち、縁起の良い食べものとしておせち料理に使われています。

さらに、昆布は「喜ぶ」と語感が近いことから「子持ち昆布」はふたつの意味でおめでたいとされています。
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