
ライター : 4575
子育てフードライター
小学生の子どもを持つママ、4575です。家事や仕事に忙しくてもおいしいごはんを作りたい!とレシピを日々研究中。作り置きや時短料理など、毎日のお料理を楽しく作るレシピをたくさん紹…もっとみる
「子持ち昆布」を知っていますか?
おせち料理でいただくことの多い「子持ち昆布」。普段はあまり食べる機会がないけれど、お正月になると食べたくなるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「子持ち昆布」とは何だかおめでたい響きの名前ですが、実際どのようなものなのか詳しく知っている方は少ないようです。今回は、そんな子持ち昆布についてご紹介します!
子持ち昆布とはどんなもの?
プチプチの正体はニシンの卵!
その名前から「昆布の卵?」と思っていた方もいらっしゃるかも知れませんが、子持ち昆布は、ニシンが卵を産み付けた昆布を塩漬けにしたものです。
ニシンの卵が昆布につく理由
ニシンの卵は粘り気があり、海の中で海藻などに付着します。そして、孵化するまで昆布についたままで過ごします。昆布は、ニシンを育てるためのベッドのような役割を果たしているんですね。
昔は、日本近海でニシンが多く獲れていましたが、近年は漁獲高が減ってしまったため、天然昆布の子持ち昆布はとても少なくなってしまいました。
現在は、産卵のために押し寄せてきたニシンを「いけす」に追い込み、そこに昆布をたらしてニシンの卵を付着させたものが多く販売されています。
数の子とは何が違う?
「数の子」も同じニシンの卵ですが、数の子は雌のニシンから卵を取り出して塩漬けにしています。産卵した卵と、おなかから取り出した卵という点に違いがあるんです。
おせちに入れる由来
数の子と同じく、子持ち昆布も「子孫繁栄」の意味をもち、縁起の良い食べものとしておせち料理に使われています。
さらに、昆布は「喜ぶ」と語感が近いことから「子持ち昆布」は2つの意味でおめでたいとされています。
Photos:8枚
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