ライター : 稲吉永恵

ローフードマイスター・野菜ソムリエ・オーガニックコンシェルジュ

野菜や果物の持ち味を生かす食べ方を提案する野菜ソムリエ。美容師・ローフード認定校講師として働きながら、パンと焼き菓子を製造販売しています。不調や不安をやわらげる、心と体にや…もっとみる

幻のフルーツ「ポポー」とは?

あまり見ることのない「ポポー」。バンレイシ科アシミナ属に属し、原産地は北アメリカ東部です。日本には、明治30年頃に入ってきて観賞用として普及し、昭和初期には栽培の簡単さからブームとなりました。

ただ、熟してから傷むのが早く、完熟すると皮が黒ずみ見栄えが悪くなるため、流通がむずかしい点が難点。徐々に栽培が減り、今では「幻のフルーツ」と言われるほど市場では見なくなった果物です。

主な産地

ポポーの主な産地は、愛媛県や茨城県。愛媛県大洲市長浜町櫛生では「日本一のポポーの里・櫛生」を目標とし、地域をあげてポポーの栽培に取り組んでいます。

また、茨城県日立市では、特産品としてワインやソフトクリームなどが作られていますよ。そのほか、静岡県や山梨県、長野県、三重県、島根県、長崎県などさまざまな地域で生産されているようです。

品種や種類

ポポーにはさまざまな種類があり、種類によって色や香り、甘さに違いがあります。大きくて甘さが濃厚なのは、「オーバーリース」「NC-1」「ワバッシュ」「タイトウ」。巨大で種が少ない「シェナンドー」や「サスケハンナ」は、食べごたえがあり食感がよい品種です。

「サンフラワー」とは、アメリカでもっとも多く栽培される品種で、果肉は乳白色なのが特徴。日本国内で普及している品種の「ウェールズ」は、果肉がオレンジ色です。バナナとプリンを合わせたような味わいで人気ですよ。数種類のポポーを扱う販売店もあるので、ぜひ違いを試してみてください。

見た目や選び方

ポポーの見た目は、あけびに似た楕円形で色は薄緑色。熟すと表面に黒いシミが出てきて、やわらかくなります。果肉は、鮮やかな黄色やオレンジ色で、真ん中に硬くて黒い、そら豆のような種が等間隔で入っていますよ。

ポポーはひとつの房に複数の実が固まって実ります。大きさはまちまちですが、ふっくらと丸みがある大きな実を選びましょう。触ると弾力があり、表面に傷や傷みのないものを選んでください。

食感や味

ポポーは熟すと、トロピカルフルーツのような、独特の甘い香りを放ちます。品種によって味わいはさまざまですが、ねっとりと甘いクリーム状で、アボカドやバナナ、マンゴー、柿をミックスしたような食感。「森のカスタードクリーム」と言われるほどの濃厚さが魅力です。

ポポーの食べ頃は、見た目では判断しにくいため、軽く押さえて弾力を確認しましょう。濃い香りが十分に出ているものを選ぶといいですよ。

保存方法

ポポーは日持ちしません。ラップで包んで冷蔵庫で保存し、なるべく早めに食べましょう。皮をむいて種を取り除き、ラップに包んでからフリーザーバッグに入れて冷凍保存することもできますよ。1ヶ月程度保存可能です。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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