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赤魚(あかうお)とはどんな魚のこと?
本来の赤魚とは「アコウダイ」のこと
赤魚とは本来、アコウダイを指す言葉。見た目が鯛に似ていることから、「赤魚鯛」の字が当てられ、単にアコウまたは赤魚とも呼ばれます。実際には鯛ではなく、スズキ目メバル科に属するメバルの一種で、本州沿岸沖合の岩礁域に生息する大きめの深海魚です。
昔から庶民になじみ深い魚でしたが、資源の減少によりいまではすっかり高級魚に。上品な白身は締まった肉質で脂がのり、刺身から煮付け、塩焼き、味噌漬けまでの幅広い料理に利用されます。
昔から庶民になじみ深い魚でしたが、資源の減少によりいまではすっかり高級魚に。上品な白身は締まった肉質で脂がのり、刺身から煮付け、塩焼き、味噌漬けまでの幅広い料理に利用されます。
販売されている赤魚の大半は輸入加工品
スーパーの鮮魚コーナーでよく見かける、価格が手頃な赤魚の切り身は、アコウダイではありません。かつて1960~1970年代には、北洋で獲れたアラスカメヌケが赤魚と呼ばれて、大量に販売されていました。
この魚も漁獲量が減少してくると、モトアカウオやチヒロアカウオなど、メバル科の近縁種が赤魚と呼ばれるように。お店で切り身や粕漬けとして販売されている加工品は、ほとんどがこの2種類の魚の輸入品です。
この魚も漁獲量が減少してくると、モトアカウオやチヒロアカウオなど、メバル科の近縁種が赤魚と呼ばれるように。お店で切り身や粕漬けとして販売されている加工品は、ほとんどがこの2種類の魚の輸入品です。
赤魚と呼ばれる代表的な魚種の特徴と旬
アコウダイ
本来の赤魚であるアコウダイは、日本で獲れるメバルのなかでは一番大きく、体長が60cm以上あるものも。冬が旬の高級魚なので、いまは大衆魚のイメージが強い赤魚として販売されることはありません。大きいものほど脂がよくのっておいしいとされます。
アラスカメヌケ
ひと昔前、アラスカ湾やベーリング海で大量に獲れたメバル属の魚で、サイズはアコウダイより小さめ。かつては赤魚の代表品種でしたが、現在はほかの近縁種にその座を奪われています。赤魚として冷凍物が輸入されますが、価格は近縁種より少し高いです。
そのほかの近縁種
カナダやグリーンランド付近の北洋で獲れる、タイセイヨウアカウオの和名がモトアカウオです。体長が1mにもなる大型魚で、同じ海域の深いところに近似種のチヒロアカウオが生息。どちらも冷凍物で輸入され、赤魚の代表品種として一年中流通しています。
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