ライター : kii

調理師

おせちに欠かせない「お煮しめ」をマスター!

Photo by kii

おせちの三の重として欠かすことができない「お煮しめ」。飾り切りがきれいにできない、味がおいしく決まらない、具材に均等に火が入らない……など、悩みのタネが多いお料理でもあります。 でも、もう安心ですよ!調理師の資格をもつ筆者が、お煮しめの作り方をひとつひとつ丁寧に伝授します。おいしいお煮しめの作り方をマスターして、今年のおせちは手作りにチャレンジしましょう♪

お煮しめとは?

お煮しめとは煮物料理の一種で、ごぼうやれんこんといった根菜や、山芋、こんにゃくなどを使い、しょうゆ、みりん、酒、砂糖などで味付けします。

煮汁が少ないことが特徴で、材料が煮えたときには煮汁もほとんど残りません。時間が経っても水分が出にくいので、保存にも適したお料理であります。そのため、正月三が日にわたって食べられる「おせち」にも、お煮しめが使われるのです。

おせちに「お煮しめ」を入れる意味は?

お煮しめがおせちに使われるのは、保存に適していることだけが理由ではありません。おせち料理には、さまざまな縁起を担いだ意味がこめられております。お煮しめにも、たくさんの食材を一緒にして作られることから、「家族が仲良くひとつに結ばれるように」という願いがこめられているのです。

また、お煮しめに使われる食材には、さまざな幸せの願いがこめられたものあります。いくつかご紹介します。

・里芋
親芋に子芋がたくさんつくことから「子孫繁栄」

・れんこん
たくさんの穴があることから「将来の見通しがよいように」

・ごぼう
しっかりと土に根付くことから「家の土台がしっかりと安定するように」
細長い形から「幸せが細く長く続くように」

・たけのこ
天に向かって成長することから「子どもの成長や、家族の出世」

「お煮しめ」と「筑前煮」の違いは?

筑前煮とは九州北部で食べられている郷土料理で、「がめ煮」とも呼ばれています。お煮しめと同じように、ごぼうやれんこんといった根菜や、山芋、こんにゃくなどが使われ、しょうゆ、みりん、酒、砂糖などで味付けします。では何が違うのかというと、作り方が異なります。

筑前煮:材料を油で炒めてから煮ていく(炒め煮)、鶏肉が必ず入る。
お煮しめ:炒めずにそのまま煮ていく。


しかし、お煮しめもコクを出すために鶏肉を入れて炒め煮する作り方もあります。現在では、お煮しめも筑前煮も、こういう料理であると厳密に定義することはむずかしいようです。

お煮しめの基本レシピ

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では、基本のお煮しめの作り方をご紹介します。具材の大きさをそろえることで、下ゆでを一度に行えるようにしました。すべての具材をひとつの鍋で煮ていくので、手間もかかりませんよ。

煮汁をしっかりと煮詰めるので、保存もできます。しかし味は薄めですので、保存容器いれて冷蔵庫で3日ほどが目安です。たっぷり作ってお正月はゆったりとお過ごしくださいね♪

材料(4人分)

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・里いも……5~6個(約400g)
・ごぼう……1本(約180g)
・れんこん……1~2節(約200~400g)
・にんじん……1本(約150g)
・たけのこ(水煮)……1/2本(150g)
・干ししいたけ……8個
・こんにゃく……1枚(約200g)
・絹さや……8枚
・水……400cc~
・しょうゆ、みりん……各60cc
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