ライター : 山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター

モダン焼きとは

Photo by yukari yamagata

モダン焼きとは、豚肉やキャベツ、海老などが入っているお好み焼きの生地の上に焼きそばをのせ、一緒に焼いたものです。焼きそばとお好み焼きの相性の良さから生まれたこの料理は、一度食べるとその面白い組み合わせと豊かな味わいの虜になること間違いなしのおいしさです。

その元祖の店については諸説あります。一説には、高度経済成長期の大阪で有名だったお好み焼きのチェーン店「ぼてぢゅう」が発案したとされています。また、神戸市長田区にあるお好み焼き屋「志ば多」が発祥とする説もあります。

モダン焼きという名前の由来は大きく分けてふたつ。ひとつは、現代風の新しいお好み焼きであることから「モダン焼き」となったという説です。もうひとつは、モダン焼きは多種多様な食材が盛り込まれることから、略して「モダン」と呼ばれるようになったという説です。

広島風お好み焼き(広島焼き)との違い

モダン焼きと広島風お好み焼きは、一見、同じ料理に見えますが、実ははっきりとした違いがあります。

まず、モダン焼きは大阪のご当地料理でありお好み焼きの一種、一方、広島風お好み焼きは、広島県で生まれたお好み焼きです。モダン焼きは、お好み焼きの生地の上に焼きそばをのせることが特徴的です。一方、広島風お好み焼きでは、具材がミルフィーユのように層状に重ねられ、鉄板で焼かれます。

ソースにも違いがあり、モダン焼きではお好み焼きソースやマヨネーズが使われますが、広島風お好み焼きでは特製のタレやかつお節が使われます。

トッピングのバリエーションも異なります。モダン焼きでは青のりやかつお節、紅生姜など、広島風お好み焼きでは辛子や辛味噌、さらにレモンを絞るなど、地域ごとに独自のトッピングが楽しまれています。

ボリューム満点ふっくらもちもち!定番モダン焼きのレシピ

Photo by yukari yamagata

モダン焼きの魅力は、その食感と風味にあります。

焼きそばのもちもちとした食感が、お好み焼きのふわふわの生地と合わさって、ひと口食べるたびに広がる満足感は格別です。また、焼きそばの香ばしさとお好み焼きソースのコクが絶妙に絡み合い、新たな味わいを楽しむことができます。

そんなモダン焼きの自宅でできる簡単なレシピを紹します。

コツ・ポイント

  1. 生地をしっかり混ぜる
  2. 焼きそばの香ばしさを活かす
  3. 設定温度は200度がベスト
  4. トッピングでより自分好みな味に

生地をしっかり混ぜる

生地を混ぜるときは、お好み焼き粉がダマにならないようにしっかりと混ぜ合わせましょう。

焼きそばの香ばしさを活かす

焼きそばは少し焦げ目がつくくらいに焼きましょう。その香ばしさが、モダン焼きの良いアクセントになります。

設定温度は200℃がベスト

じっくり中まで火が通るようにするには、ホットプレートの場合、設定温度は200℃がおすすめです。フライパンの場合は、弱火〜中火で仕上げましょう。

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