ライター : Raico

製菓衛生師 / フードコーディネーター / フードライター

ゼリーとは違う?ジュレとは

フレンチやイタリアンなど、ちょっぴりおしゃれなお店に行くとよく耳にする「ジュレ」。いったいどんなものかご存じでしょうか?料理名にジュレと入っているだけで、キラキラしたとてもおしゃれな食べ物のような気がしますよね。ゼリーと名前が何となく似ているようにも思いますが、ゼリーとの明確な違いは何なのでしょうか?

本記事では、ジュレの基礎知識をご紹介していきます。ハードルが高そうなイメージのジュレを使うレシピも、コツをおさえれば簡単です。ぜひご家庭でも試してみてくださいね。ジュレを使うと見た目も華やかに仕上がるので、おもてなし料理にもぴったりです♪

実は同じだった!ジュレの意味

ゼリーとジュレはプルプルした食感と、透明感のある見た目という点で共通している食べ物です。ジュレの作り方を簡単に説明すると、リキュールや果汁にゼラチンを加えて固めたもの。これだけ聞くと「ゼリーと同じなのでは……?」と思いますよね。 ニュアンスに微妙な違いがあるように感じますが、実はジュレもゼリーも同じものを指しているのです!違いは語源のみで、フランス語では「gelee(ジュレ)」、英語では「jelly(ゼリーまたはジェリー)」と呼ばれています。アメリカでは、果肉を使用していないジャムのことをジェリーと呼ぶそうですが、一般的にゼリーもジュレも同じものを指す場合がほとんどです。

ジェラートもジュレ!

いまではほとんど違いがないゼリーとジュレですが、ジュレ本来の意味は凍らせたものという意味で、イタリア語のジェラートと同様です。フランス語の「gelee(ジュレ)」は凍らせるの意味の「geler」の過去分詞形なのだそう。これがイタリア語では「gelato(ジェラート)」となり、同じく「凍らせたもの」という意味で使われています。

日本のゼリーとジュレ

種類ジュレゼリー
凝固剤ゼラチンでやわらかく固めるゼラチンや寒天でしっかりと固める
食感やわらかく口溶けがよい固めで弾力がある
流動性水分が多くて簡単に崩れる流動性は低く崩れにくい

ジュレとは

フランス語でゼリーを意味するジュレ(gelée)。語源となった「凍らせる」という意味は日本のジュレにはなく、凍ったものは当てはまりません。

日本では、水分が多く、ゲル状で崩れやすいものをジュレと呼びます。フランス料理ではクラッシュしてソースに使われることもあり、凝固剤はゼラチンを使うことが多め。やわらかめに固めて、口溶けのよさを楽しみます。

食感以外では、ゼリーよりも高級なものという印象も。また「ジュレ」という響きがおしゃれに聞こえるため、使われることもあります。

ゼリーとは

一方でゼリーは、英語で「jelly」.。日本でいうゼリーはお菓子のイメージが強く、ゲル化剤を使って固めたデザート全般のことをいいます。凝固剤はゼラチンや寒天を使い、しっかり固まっていて弾力のある食感。流動性は低くて、崩れにくいです。子供のころから食べている甘くて安価なデザート、というイメージが強くあります。

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