凍らせてもおいしい!

ギムレットはカクテルとしても非常に飲みやすく、人気のあるメニューです。このギムレットは凍らせてフローズンにすることでもおいしく楽しめますよ。 作り方もシェイクしたギムレットを凍らせるだけ。アルコール多めなので、しっかり凍らせるとシャーベット状になりますよ。みじん切りにしたライムの皮やライムの果実を入れても香りよく仕上げるのでおすすめ!

「ギムレット」の名前に込められた意味

Photo by Snapmart

ギムレットという名前には、どのような意味が込められているのでしょうか?じつは、ギムレットのネーミングの由来には諸説あります。 まずはイギリス海軍の「ギムレット卿」が考案したという説。ギムレット卿は海軍の軍医であり、海軍隊の健康維持を行っていました。その際、アルコールの飲み過ぎを防ぎ、健康維持のためにジンだけを飲むのではなく、ライムジュースを飲ませることを提唱したと言われています。 また、ギムレットは「錨」という意味を表現しているという説も。船を停めておく錐は、先端が尖っていますね。ギムレットは飲み口が鋭い味わいなので、これを錨のイメージになぞらえたんだとか。

映画の名台詞「ギムレットには早すぎる」

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ギムレットといえば、「ギムレットには早すぎる」という名台詞をご存知の方も多いでしょう。 この言葉は、レイモンドチャンドラーのハードボイルド小説・同名の映画『長いお別れ(The Long Goodbye)』の中で出てきます。テリー・レノックスがマーロウにこのように語り、2人の深い友情を育みました。 また、作品の中では「本当のギムレットは、ジンとローズ社の(コーディアル)ライムを半分ずつ、ほかには何も入れない」とも。このレシピが甘口のスタンダードなギムレットとして定着しているのには、味わい深い理由があるんですね。 気になる方は、ギムレットを傾けながら作品を楽しんでみてはいかがですか?

カクテル言葉は「遠い人を思う」

カクテルにはそれぞれに決められたカクテル言葉があります。ギムレットのカクテル言葉は「遠い人を思う」というもの。これは『長いお別れ』の名ゼリフに由来したカクテル言葉です。 鋭利な錨や軍人さんに由来する名前のギムレットですが、そこに込められたストーリーは実にロマンチックで素敵ですね。

別れを思うカクテル「ギムレット」

とてもロマンのあるカクテルですが、材料も手軽で飲みやすく、バーでもおうちでも楽しめるお酒なんですね。こんなカクテルを手早く作って、お酒にまつわるエピソードを添えて出せば、きっと話も盛り上がるはず。 ジンとライムがそろっていれば、ほかにもいろんなカクテルが楽しめます。大切な人との別れ際だけでなく、ぜひカクテルを楽しんでみてくださいね。
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