【種類別】シェリー酒とは?飲み方・おすすめ銘柄をフードアナリストが解説!

日本ではなじみが薄いシェリー酒。シェリー酒は甘口から辛口まで様々なタイプがあり、食前や食後酒だけでなくデザートと共に味わう方法など、飲み方は多様です。そんなシェリー酒について、タイプ別に詳しい説明と味わい方、おすすめカクテルレシピもご紹介。

2019年6月12日 更新

シェリー酒とは

酒精強化ワイン

シェリー酒はリキュールや蒸留酒に分類されがちですが、ガスパチョやフラメンコでも有名なスペインのアンダルシア州を産地とする、酒精強化ワインで、ポルトガルのポートワイン、マデイラワインと共に世界3大酒精強化ワインのひとつとされています。その酒精強化ワインとは何でしょうか?

スペイン南部アンダルシア地方が生産地で呼称統制があり、地元のブドウを用いて、この地方で製造されたワインのみが「シェリー酒」と名乗ることを許されています。いずれも、パロミノ、モスカテル、ペドロ・ヒメネスという白ワインに用いるブドウの品種です。そのどれもが、ソレラ・システムという通常は用いない、ブレンド手法を採用しています。

ワインとの違い

酒精強化ワインは、醸造過程でアルコールを添加してアルコール度数を高めたもののこと。1年を通して気温が高く、ワインの温度管理がむずかしい地域で、酸化や腐敗を防止するという目的もありつつ、個性的な味わいのワインなんです。その優れた保存性から、長時間を要する船便による輸送にも向いています。

酒精強化は、ワインのアルコール度数が一定量を超えると酵母の働きが止まる現象を利用しており、添加アルコールにはブランデーが多く用いられています。通常のワインのアルコール度数がおよそ10~14度であるのに対し、酒精強化ワインは15~22度前後。

製法は独特で、酒精強化したワインをオーク樽の4分の3程度に満たし、あえて樽内の上部に空間を持たせます。これによってワインの液表面にフロールという特殊な酵母の膜(産膜酵母)が張りワインの熟成が緩慢になるため、ドライな味わいやナッツのような香ばしい風味を持った、独特な味わいのワインができ上がります。

シェリー酒の意味

シェリー酒は食前酒として有名ですが、本来元の名前は「シェリシュ」なんです。由来は、その生産地にあります。現在では「ヘレス」という名前ですが、元は「シェリシュ」だったためそこで作られるシェリー酒も「シェリシュ」という名前になりました。

そこからイギリスでは英語で「シェリー」、スペインでは「ヘレス」、フランスでは「ケレス」になったんだそう。でもどうして「シェリー」という名前が有名何でしょうか。

それはイギリス人がシェリー酒をこよなく愛し、旅先にも持っていったからなんだとか。本来はブランド価値を維持するためにも自国の名称を大切にしたいところですが、あまりにも「シェリー」という名前が広まったため、「シェリー」、「ヘレス」、「ケレス」という3つの名称のみを認めたというわけです。
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shucyan

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