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どうして野菜の切り方で味が変わるの?
野菜が嫌いな理由を細かく分析すると、味や香りなどさまざまな要因があります。特に、辛味、酸味、苦味は子どもが苦手とする味覚でもありますよね。子どもたちは大人に比べて味覚がまだまだ繊細なので、大人が感じている味覚とはまた違うということも覚えておかなくてはいけません。
また、単純に「食べ慣れていない食べ物=まずい」と感じてしまうこともあります。でも、何度か食べるうちに慣れてくる食材って大人でもありますよね。そのため、味に慣れるまで色んな工夫をして食べさせることが大事。そのひとつが「切り方」です。
繊維質な野菜は根から葉の先端へと繊維が流れています。その繊維を断ち切るか、繊維に沿って切るかで、味が大きく変わってくるんです!
野菜は繊維に沿って切るか、断ち切るように切るか
野菜を千切りにするとき、縦に割ってスライスしてから千切りにするか、斜めや丸い形のままスライスしてから千切りにするか、人によってやり方が違うと思います。同じ千切りでも、繊維に沿って包丁を入れるか、繊維を断ち切るように包丁を入れるかで味が変わってしまうんです。
その代表的な野菜が、「大根・人参・キャベツ・きゅうり」です。大根や人参、キャベツは繊維に沿って切るのがオススメ。繊維を断ち切ってしまうと苦みやエグみが出てしまうことがあります。
特に大根は、丸くスライスしてから千切りにすると、繊維を断ち切ってから千切りすることになるので、苦みを感じる領域が増えてしまうことになります。人参や大根は縦に割ってから千切りにするのがオススメです。逆にキュウリは水分が出ることで甘みを感じるので、丸いスライスにするか、斜め切りのスライスにしてから千切りにしてみましょう。トマトも横スライスがオススメです。
玉ねぎの横スライスが良いのは大人だけ?
「玉ねぎは横スライスにすると体にいい」というのを聞いたことはありませんか?縦スライスに比べて健康にいいといわれていたこともあって、サラダにして食べるときは横スライスにして食べていたという人も少なくないと思います。
しかし、玉ねぎの横スライスは苦みや辛みが出る切り方なんです。玉ねぎも他の野菜と同じように縦に繊維が走っているので、繊維を断ち切ることで細胞が壊れ、苦みや辛み成分が出やすくなってしまっているんです。
水にさらせば辛みは軽減されるかもしれませんが、野菜嫌いの子どもに食べさせるという目的であれば不向き。一番食べやすいのはみじん切りですが、スライスにするなら繊維に沿って薄く切ってあげる方がいいでしょう。
実験気分で親子で楽しく♩
ピーマンも横にスライスするより、縦に割って縦スライスにした方が苦みを感じにくくなります。野菜の切り方を工夫して、子どもたちと一緒に「この切り方ならどうかな?」とチャレンジしながら苦手を克服してみてはいかがでしょう?食べ物の不思議を学んで食育に繋げてみましょう。
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