じゃがいもを保存するポイント

常温保存の場合

じゃがいもはわずかな光で光合成し、緑化が進んでしまいます。じゃがいもは暗い所で保存するのがよいというのは、これが理由です。新聞紙に包んだり、紙袋に入れたりという作業は、湿気対策のためにも必要ですが、日光を避けるためでもあるのです。家に庭がある場合は、土の中に埋めて保存するのもよいでしょう。 野菜室は冷蔵室に比べて温度が高く、湿度や日光を遮るのにも適しています。梅雨時期や夏場など保存が心配な時期は野菜室を活用するのもよいでしょう。

冷蔵保存の場合

じゃがいもを保存するのに適した温度は、5~15℃と言われています。野菜室の温度は、5~10℃程度。新聞紙で包むか紙袋にいれてじゃがいもを野菜室に入れて保存します。1週間を目安に保存しましょう。

切ったじゃがいもを長持ちさせるには

水に浸す

切ったじゃがいはラップなどに包んでそのまま冷蔵保存すると、黒く変色してしまいます。食べることは可能ですが、見栄えも悪いし、味が落ちてしまいます。

水を入れたプラスチック容器やボウルに、切ったじゃがいもを浸ける方法がおすすめです。切ったじゃがいもをボウルかプラスチック容器に入れ、ひたひたに水を張ります。空気に触れないようにラップをしたり蓋をし冷蔵庫で保存します。これで変色を防ぐことができます。

ちなみに、切ってゆでたものを保存する場合は、ラップに包んで冷蔵保存します。変色することなく、栄養分もそれ程損なうことなく保存できますよ。ただし、保存期間はかなり短くなってします。

保存期間

切ったじゃがいもの保存期間は、栄養などの面を考えると、当日に使い切るのがベターです。しかし、栄養分が減ったり、味が落ちたり、見た目は気にせずに食べるだけで十分!という場合ならば、1週間を目安に食べられます。 水に浸けて保存した場合には、上記にも書いたように水に栄養分が溶け出してしまいますから、1週間をめどにできるだけ早く使いましょう。 ゆでたじゃがいもは、状態はよく保存できますが、生の状態よりも長く保存はできません。2~3日をめどに使い切りましょう。量が多い場合は、マッシュして、冷凍保存がおすすめです。

食べない方がいい状態とは

じゃがいもを食べない方がよい状態というのはどういう状態なのでしょうか。賞味期限はあくまで目安ですから、じゃがいもの状態が以下のようになれば食べないようにしましょう。 ・緑色になったもの ・芽が出すぎているもの ・全体がシワシワなもの ・異臭やカビの発生しているもの ・カットした断面が黒いもの ・やわらかくなってしまっているもの 多少芽がでていても取り除けば捨てずに食べられます。しかし、じゃがいもの芽には場合によって体に影響を与える毒素が含まれていますので、伸びすぎている場合には食べるのをやめ、ある場合にはしっかり取り除いてから食べてくださいね。

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