カイエンペッパー

スパイス売り場にはいろいろな種類のスパイスが並んでいます。中には、名前は聞くけれど、内容がよく分からないものもありますよね。カイエンペッパーもその1つではないでしょうか。

簡単にご紹介すると、カイエンペッパー=カイエンヌペッパー=チリペッパー=唐辛子です。

唐辛子の原産は熱帯アメリカです。そこから世界中に広まり、品種改良され、パプリカの様に甘みのあるものからハバネロのように激辛なものまで、形や大きさ、辛さが違うさまざまな種類のものが生産されるようになりました。

こうして広まっていくうちに、それぞれの地域で地名や形などを表す名前が付けられてきたため、唐辛子の呼び名は同じものでも呼び名が違うことがあり、分かりにくいのです。確かに、唐辛子と呼ぶよりも、カイエンペッパーと呼ぶ方がかっこいい感じはしますね。

カイエンペッパーは、特定の栽培品種や学名上の種の分類を指す名称ではなく、赤く長細く粉末状のスパイスに適した辛味と風味を持つ品種すべてを総称して、そのように呼ばれています。粉末状のものだけをカイエンペッパーと呼ぶと勘違いされがちですが、実際は粉末化されていないものでもカイエンペッパーと呼ばれているのです。

日本で販売されているカイエンペッパーは、粉末状のものがほとんどです。使い方は一味唐辛子と同じく、食べる直前にお好みの量を振りかけましょう

カレーを激辛にするスパイス2つ

カレーを辛くする方法はたくさんありましたね。しかし、世の中にはカレーをさらに辛くするスパイスがあるのです。次に、危険なほどに激辛なスパイスをご紹介しましょう。

デスソース

デスソースの起源は、1990年代です。レストランでバーテンダーをしていたブレア・ラザーさんが閉店時間になっても帰らない客に、激辛ソースを塗りたくったチキンウィングをだし、「完食できれば店に残って遊んでもよい」というゲームを持ちかけたことのようです。

これが噂になり、完食チャレンジのために店を訪れる客が続出。ブレア氏は、さらに辛いソースを作り、「これを完食したらチキンは無料」というチャレンジ企画を始めました。この激辛ソースは商売になると考えたブレア氏は、ソース工場を設立。限定品である『ブレア氏の午前2時』は即完売するほど。その後、量産品が欲しいという激辛ファンの要望に応え『デスソース』が発売されました。

デスソースは、半固体状のどろっとした状態で、トウガラシの種が浮かんでいます。ビネガーの酸味がありますが、タバスコと比べると、デスソースはトウガラシの含有量が多いせいか生っぽい味がするようです。

現在では、辛さの異なるデスソースがいくつも販売されています。日本では『サドンデスジョロキア』、『アフターデスジョロキア』、『サルサデスソース』、『オリジナルデスソース』の4種類が正規に輸入されており、この中でも、『アフターデス(死後)ソース』と『サドンデス(突然死)ソース』がとても辛いです。特に『サドンデスソース』は1滴でも、とてつもない辛さなので十分に注意してください。

ジョロキアパウダー

激辛な唐辛子といえばハバネロが有名ですが、このハバネロの2倍くらいの辛味成分が含まれている唐辛子があることをご存知ですか?それが、ジョロキアです。ジョロキアは、なんとギネスブックから「世界一辛いトウガラシ」と認定されているのです。

このジョロキアを粉末にしたのが、ジョロキアパウダーです。唐辛子の粉末だけですから、激辛調味料のような作られた辛さではなく、純粋な唐辛子の爆発的な辛さのようです。1舐めしただけで、口の中がチクチクと刺されるような、痛辛いシャープな辛さ。激辛好きの方であれば、きっとチャレンジしてみたくなるのではないでしょうか。香りもいいので家で激辛料理を作る人にもおすすめです。

しかし、ジョロキアパウダーはとにかく危険です。とくに販売されている袋から、ビンに詰めなおす際に被害者が続出しているようです。というのも、このパウダーは一味唐辛子よりも細かい粉末で、軽いため、詰めなおす時にはどうしても空気中に舞ってしまい、意図せず鼻や肌に影響がでてしまうのです。

例えば、吸い込んでしまった鼻の穴の中がヒリヒリしたり、詰め替え中にジョロキアパウダーを手に付けたまま、触ってしまった顔が痛くなるなどです。

ですから、詰め替える時には必ずマスクと手袋をしましょう。ほかにも、お子様の手の届く場所に絶対に置かない、人ごみのある所で開封しない、素手で触らないということを十分にご注意ください。また食べる際には、一味唐辛子のように振りかけると、かけすぎてしまいます。そーっと様子をみながらかけましょう。

このジョロキアは生育環境で辛さが大きく変わることが知られています。中でもバングラデシュ産のものが一番辛く、インド、アッサム地方側で栽培されたジョロキアはそれほど辛くないと言われているようです。購入する際には産地にも注目してみましょう。

おすすめのスパイシーカレーレシピ!

1. スパイシーチキンカレー

ヨーグルトやしょうが、にんにくなどにひと口大に切り分けた鶏もも肉を入れて漬け込みます。その後、漬け込んだ下味ごと炒め、肉の色が変わるまで炒めましょう。中まで火が通ってきたら、玉ねぎやクミンなどの調味料とトマト缶を入れ、煮込めばできあがり。食べる直前に生クリームを入れてもおいしですよ。

香辛料などを入れて自分で作る本格チキンカレーです。ヨーグルトに漬け込むことで、鶏肉がやわらかくなり、にんにくやしょうがの風味も加わって、おいしそうですね。

2. 豆腐のキーマカレー

フライパンで、すりおろしたにんにくとみじん切りにした生姜、合いびき肉を入れ炒めます。ひき肉に焼き色が付いてきたら、玉ねぎ、セロリを加え炒め、カレー粉などの調味料で下味をつけます。そこに、木綿豆腐を加えて炒め、水煮大豆、醤油、カレーのルウなどの調味料を加えて煮込みます。全体に味がなじんだら、ご飯の上にかけてできあがり。 豆腐と大豆で作ったヘルシーなキーマカレーです。 カロリーが低いことからダイエット中なのにカレーが食べたいという時にもいいですね。豆腐の水分を使って煮詰めていくので手早く手軽に作れるようですから、ぜひお試しください。

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