ライター : はるごもり

究極の時短レシピ、それは「ねこまんま」

朝のベッドの中で考える朝食はどんなものでしょう?あつあつのごはんの上にかつお節とお醤油、いやいや、夕べの残りの具だくさんお味噌汁や残りのおかずをのせて……頭の中にピッタリな組み合わせができたら、起き上がってキッチンのドアを開け、あっという間の朝食! 今そこにあるもので作る究極の時短レシピ、それこそが「ねこまんま」。しかも組み合わせは無限大です。魅力的で食指をそそる「ねこまんま」の世界を覗いてみましょう。

そもそも「ねこまんま」とは?

「ねこまんま」の歴史は意外に古く、戦国時代にはすでに武将北条氏康にまつわる汁かけごはんの逸話が残されています。そもそもは困窮する人々が食べていた、ごはんに鰹節や残り物をのせたものに対し、ねこに与えるようなご飯という意味で始まった言葉のようですが、貧しいからというより、おいしさ・手軽さ・食べる時間の短さから、あえて好んで食べる人も多く、今では大変バリエーションに富んだ、お料理のひとつのジャンルとなっています。 「ねこまんま」は、実におかか派と汁かけ派のふたつに分かれ、これが時には論争に発展することもありますが、どうも出身地と大きく関わりがあるようです。はっきりとした境界線はないようですが、日本を2分した東側はかつお節をかけたもの、西側はお味噌汁をかけたものを「ねこまんま」と呼ぶのだとか。 ひと昔前まではペットフードはめずらしく、かつお節をかけたものもお味噌汁をかけたものも、犬や猫の餌としてめずらしくはない状態でしたから、確かにどちらも間違いではないでしょうね。ただ、今はペットの餌としての「ねこまんま」は塩分も多く、また消化できないものもありますので、名前に釣られて与えたりしないように気をつけてくださいね。

ねこまんまといえばこれ!味噌汁を使ったレシピ5選

ではさっそく、ねこまんまの一翼の汁かけごはん、中でも「味噌汁」を使ったねこまんまレシピをご紹介します。あつあつも冷え冷えもおいしいラインナップに、どうぞご期待あれ。

1. 豚汁のごちそうねこまんま

残り物といえども、それが豚汁であれば、ごちそう感もハンパありません。野菜もお肉もたっぷり盛って、その上に小口切りのネギもたっぷりのせて。これは、こぼさないようにするのも大変ですね。しかも栄養も満点。食物繊維もたっぷり摂れて、思わず身体も目覚めちゃいます。しっかり充電して、さあ1日を始めましょう。

2. めかぶと大葉のねこまんま

2日酔いの朝の身体に、優しくじーんと染み渡るねこまんまを。ネギとめかぶと大葉がたっぷりです。これ1杯で気分もリフレッシュ。1日を落ち着いてしっかりとスタートさせましょう。

3. 味噌汁とチーズでねこまんま

なんと味噌汁をチーズリゾットにリメイクしてしまうというこちらのねこまんま。作り方はまず、味噌汁にご飯を混ぜ、レンジで加熱をします。黒こしょうとチーズをのせたら、再度レンジで加熱して、トースターで焼き目をつけてできあがり!お好みで刻みのりや大葉をかけてできあがりです。

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