薬味(辛味)

薬味(辛味)は名前の通り、わさびしょうがなどのことを指します。ピリッとした風味の食材で、刺し身をより一層おいしく食べるために添えられています。また、刺身のくさみを消してくれる役割もありますよ。

「あしらい」の種類

  1. 「つま」=刺身の横に添えるもの。わかめ、みょうが、大葉など
  2. 「けん」=野菜の千切り。大根の千切りは「敷きづま」と呼ばれることも
  3. 「薬味(辛味)」=刺激のある食材。わさび、しょうがなど

刺身のつまに意味はある?効果と役割

そもそも、なぜ刺し身のつまは添えられているのでしょうか?別につまがなくても、刺し身だけで食べることは可能です。調べてみたところ、以下の理由があげられます。

見栄えを良くする

まず見栄えが良くなるということです。たしかに、刺し身単体ではなにか味気ない気がします。前述のとおり、つまは夫婦の「妻」にたとえられることも。

昔から妻は夫を陰ながら支えて引き立てるものとされていて、妻が大根とするなら夫は刺し身。魅力を引き立てるためにつまは存在するということですね。

殺菌作用

いくら新鮮な魚を使っているとはいえ、生魚をそのまま提供するのは食中毒などのリスクが伴います。大根には殺菌や抗菌作用があるので、大根をつまにした上に刺し身をのせることでリスクが軽減され安全に食べることができるんです。

大根以外に添えられている大葉やワサビも同様に殺菌効果があるので、二重で安心できますね。

口直しになる

刺身を食べたあとに大根のつまを食べると、口の中がさっぱりとして口直しになります。

また、大葉やミョウガなどの香味野菜と一緒に口に運ぶことで、香り・食感がよくなり、より一層刺身をおいしく食べられますよ。

水分を吸い、鮮度を保つ

刺身はもともと水分が出やすく、時間が経つと傷みやすい食材。刺身の下に大根のつまが敷かれていると余分な水分を吸ってくれ、傷むのを防いでくれます

このように、つまには刺身の鮮度を保つ役割もあるんですね。

「つま」の役割

  1. 盛り付けることで見映えを良くする
  2. 殺菌作用を持っている(大根、ワサビ、大葉など)
  3. 口の中をさっぱりとさせる口直しの役割も
  4. 余分な水分を吸い、刺身の鮮度を保つ
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