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家計の肝である「エンゲル係数」を知ろう
エンゲル係数という言葉は、誰もが一度は聞いたことある言葉ではないでしょうか。ほとんどの方が中学校あたりで学ぶと思うのですが、それはなぜかというと、エンゲル係数は家計の消費支出からなる係数であるため、生活に関係しているからです。
ちなみに、エンゲル係数の求め方は知っていますか? 消費税が徐々に上がっている現代、同時にエンゲル係数の数値も上昇傾向になっているんです。今回はそんなエンゲル係数について、説明していきたいと思います。
エンゲル係数とは
エンゲル係数とは一体何か、その答えは、食費にかかるお金が家計支出の何%を占めているかを表す数値です。
なぜその数値が重要視されているかというと、わたしたちが生活していくうえで、食事をするということは絶対に必要なことだから。そのため、食事の費用にいくらかかっているかを計算することで、家計にかかる負担の割合も理解できるのです。
家庭事情だけでなく、社会情勢も分かるエンゲル係数
エンゲル係数はパーセンテージで表されるのですが、数値が高くなるにつれて、生活が苦しいと判断する材料になります。このエンゲル係数、実は総務省の調査によると、年を追うごとに低くなってきているんです。
1980年のエンゲル係数の平均は、29%ほど。そこから徐々に下がっていき、2000年には23%ほどになっています。しかし、消費税の増税や物価変動の影響で、2012年から再び上昇傾向に。エンゲル係数を見ると、社会情勢も見えてくるんですね。
日本人の食費の平均金額
日本人の食費の平均ってご存知ですか? 日本はほかの国のなかでも食においては最先端で、かつ質がよくなっています。食べ物の質がいいからこそ、いろんな料理を作ったり、外食をしたりして、食に多くの費用をかける環境となっているんです。
そこで、食費の平均は大体いくらくらいなのか、「4人暮らし」と「一人暮らし」の2パターンを見てみましょう。
4人暮らし
ここで言う4人暮らしとは、「父親・母親・息子・娘」という家族構成を指します。もちろん、子供の年齢や性別、世帯所得によっても前後しますが、4人暮らしの月の食費平均は、約4~5万円と言われています。
食費の割合は、家族の総収入の15~20%が理想的と言われているので、一度あなたのご家庭の割合を計算してみてください。もし平均より高いようであれば、見直すいい機会かも。
一人暮らし
一人暮らしの場合は自分以外にかかる費用がないので、食にお金をかけたいか、服や趣味にお金をかけたいかで大きく変わってきます。一人暮らしの月の平均食費は、大学生で約2万5千円、社会人で約4万円が相場です。
社会人の場合、学生バイトと比べて収入が上がったり、付き合いでの食事が増えるなどの要因から、食にかける費用が高くなりがち。いずれにせよ、4人暮らしの場合と同じように、収入の15〜20%前後が食費の理想です。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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