食べ過ぎはどれくらいから?大豆製品の摂取目安量

摂取上限量の目安
大豆水煮約170g
煮豆約200g
絹豆腐約300g(1丁)
納豆約90g(約2パック)
きな粉約48g(大さじ8杯)
(※2,12)
※摂取上限量の目安は大豆イソフラボンアグリコン70~75mg/日です。
※平均的な値で商品により含有量は異なります。
※それぞれの食品だけを摂る場合の上限量です。
各大豆食品を摂取上限量まで食べようとすると、とても多い量であることがわかります。なお、食品安全委員会では「大豆食品からの摂取量がこの上限値を超えることにより、直ちに健康被害に結びつくというものではない」としています。

大豆および大豆食品は食事バランスガイドにおいては「主菜」として位置づけられ、摂る量は肉・魚・卵料理と合わせて一日3皿程度が目安。豆類だけでなく、いろいろな食品をバランスよく摂ることが大切です。

【Q&A】大豆を食べ過ぎると肝臓に悪い?

A:肝臓に対する一定のウイルスに感染している女性は、イソフラボンの摂取を控えたほうがよいとの見解があります。

ある研究では、イソフラボンの摂取が多い女性では肝臓のはたらきが悪くなるリスクが高いという報告が。肝臓のウイルス感染が確認された女性は注意する必要があります。

しかし、適量であれば大豆に含まれる栄養素が肝機能の維持や向上にも役立つため、健康な人が食事からバランスよく食べるぶんには問題ないでしょう。(※2,13,14)

【Q&A】大豆を食べ過ぎると甲状腺に悪い?

A:食品から適量摂取するぶんには問題ないと考えられています。

大豆食品を多く摂ることで、甲状腺に影響が出るという研究報告があるようです。しかし、継続的な大量の大豆やサプリメントの過剰摂取などをしない限り、問題はないとされています。(※15)

【Q&A】男性の大豆の食べ過ぎは良くない?

A:男性の場合も食べ過ぎは良くありません。

男性の場合、適量のイソフラボン摂取は薄毛対策となったり、女性と同様に骨を丈夫にしたりといった作用が期待できます。しかし、摂り過ぎると女性化が進んでしまうおそれが。男女ともに、適量を食べるようにしましょう。(※16)

【Q&A】大豆を食べ過ぎるとアレルギーになるって本当?

A:同じものを食べ続けることでアレルギーが出る場合もあります。

アレルギーの原因となる食べ物を食べてすぐにじんましんやかゆみなどの症状が出る「即時型」のアレルギーに対して、症状が数時間~数日後に出る「遅延型」のアレルギーがあります。遅延型のアレルギーでは、頻繁に同じ食べ物を摂ることが原因で少しずつ炎症が進行する場合も。大豆を毎日大量に食べ続けていると、このようなアレルギーの原因になるおそれも考えられます。(※17)

大豆製品の食べ過ぎに注意しよう

健康に良いとされる食材である大豆。どんな食材にもいえますが、健康に良いからといって摂り過ぎは良くありません。とくに、サプリメントでイソフラボンを摂取している方は、知らず知らずのうちに多く摂り過ぎてしまっている場合も。

大豆は一日の摂取目安量をきちんと守れば、あなたの体を整える心強い味方になってくれますよ。大豆製品を上手に料理に使って、バランスの良い食事を心がけましょう。
【参考文献】
※8 八訂食品成分表2021|女子栄養大学出版部
(2024/09/19参照)
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