ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

大豆を食べ過ぎると、身体にどんな害がある?

身体への影響

  1. 下痢や腹痛
  2. 女性ホルモンのバランスが崩れる
  3. 肥満につながる

下痢や腹痛

大豆には食物繊維が豊富に含まれています。現代の食生活では、食物繊維は不足しがちな栄養素のひとつ。しかし、摂りすぎると下痢や腹痛の原因となり、栄養素の吸収を妨げるおそれがあるため注意しましょう。

通常の食事からの食物繊維の摂取量は、特に気にする必要はありませんが、サプリメントや健康食品から日常的に摂取しているという方は注意が必要です。(※2)

女性ホルモンのバランスが崩れる

女性ホルモンの「エストロゲン」と似た作用をもつイソフラボンは、適量であれば有用にはたらきます。しかし、過剰摂取により女性ホルモンのバランスが崩れるおそれが。月経周期や子宮内膜に影響を及ぼすリスクがあるため、食事に加えて長期的にサプリメントや健康食品から大豆イソフラボンを摂っている場合は注意が必要です。(※1,3)

肥満につながる

ゆで大豆のカロリーは100gあたり163kcalで、同量の白米ごはんよりも高いです。食べ過ぎれば消費するカロリーより摂取カロリーが多くなり、肥満の原因となります。大豆だけを食べるのではなく、バランス良く食べることが健康維持につながりますよ。(※4,5,6)

大豆製品は一日にどれくらいの量を食べて良い?

重量イソフラボン量
大豆(煮豆)1人前/30g約13mg
豆腐1丁/300g約80mg
納豆2パック/90g約71mg
豆乳2パック/400g約82mg
きな粉大さじ8杯/48g約77mg
(※8)
大豆イソフラボンは、体内で吸収される際に大豆イソフラボンアグリコンという形に変化します。食品安全委員会によると、大豆イソフラボンアグリコンの一日摂取目安量は70~75mg

豆腐1丁では約80mgで、目安量を超えてしまいます。豆腐半丁と納豆1パックを組み合わせる、というように、さまざまな食材と組み合わせて適量を食べるようにしましょう。(※1,7)

食べ過ぎると太る?大豆製品のカロリー

重量カロリー
大豆(水煮)1人前/30g37kcal
木綿豆腐1丁/300g219kcal
納豆1パック/45g86kcal
豆乳1パック/200g88kcal
きな粉大さじ1杯/6g27kcal
(※4,8)
大豆製品はたんぱく質が豊富で脂質も含むため、意外とカロリーは高めです。

イソフラボン量と同じく、カロリーも摂り過ぎにならないよう大豆製品に偏らず、いろいろな食品と組み合わせて摂るようにしましょう。
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