ライター : 相羽 舞

管理栄養士

【結論】大豆の食べ過ぎは体に良くない

大豆にはさまざまな栄養が含まれ、健康維持に役立つ食品です。だからといって食べ過ぎると、かえって健康を損なうおそれもあります。

大豆の食べ過ぎによってどのようなデメリットがあるのか、くわしく見ていきましょう。(※1,2)

大豆の食べ過ぎによるリスク

身体への影響

  1. 下痢や腹痛
  2. 女性ホルモンのバランスが崩れる
  3. 肥満につながる
  4. 妊娠中は胎児に影響するおそれ

下痢や腹痛

大豆には食物繊維が豊富に含まれています。現代の食生活では、食物繊維は不足しがちな栄養素のひとつ。しかし、摂り過ぎると下痢や便秘の原因となったり、栄養素の吸収を妨げたりするおそれがあるため注意しましょう。

通常の食事からの食物繊維の摂取量は、特に気にする必要はありませんが、サプリメントや健康食品から日常的に摂取しているという方は注意が必要です。(※3,4)

女性ホルモンのバランスが崩れる

女性ホルモンの「エストロゲン」と似た作用をもつイソフラボンは、適量であれば有用にはたらきます。しかし、過剰摂取によりホルモンのバランスが崩れるおそれが。月経周期や子宮内膜に影響を及ぼすリスクが考えられるため、食事に加えて長期的にサプリメントや健康食品から大豆イソフラボンを摂っている場合は注意が必要です。(※2,5,6,7)

肥満につながる

ゆで大豆のカロリーは100gあたり163kcalで、同量の白米ごはんよりも高いです。食べ過ぎれば消費するカロリーより摂取カロリーが多くなり、肥満の原因となります。大豆だけを食べるのではなく、バランス良く食べることが健康維持につながりますよ。(※8,9,10)

妊娠中は胎児に影響するおそれ

妊娠中のイソフラボンの摂取については十分なデータがないものの、過剰摂取は胎児に影響する場合があるとも考えられています。妊娠中は日常的に食べる範囲を超えて、健康食品やサプリメントなどからイソフラボンを上のせして摂ることは勧められていません。(※2,7,11)
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