ライター : 相羽 舞

管理栄養士

豆腐の食べ過ぎによるデメリット

デメリット

  1. 下痢や便秘の悪化につながる
  2. ホルモンバランスが乱れる
  3. 栄養バランスが偏る
  4. カロリーの過剰摂取になる

下痢や便秘の悪化につながる

豆腐には、食物繊維が豊富です。1丁(300g)あたりでは木綿豆腐が3.3g、絹豆腐が2.7g含まれています。食物繊維は、適量であれば腸内環境を整えるはたらきが期待できますが、摂り過ぎると下痢を起こしやすくなったり、便秘が悪化したりするおそれが。特に、食物繊維をサプリメントからも摂っている方は注意が必要です。(※1,2,3,4)

ホルモンバランスが乱れる

大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似たはたらきをもつため、骨の健康を保ったり、女性特有の不調対策になったりする作用があるといわれています。

しかし過剰摂取によっては、女性ホルモンのバランスが乱れるおそれも示唆されており、月経周期が長くなるといったような影響も研究報告されているため、食べ過ぎは避けましょう。(※5)

栄養バランスが偏る

豆腐ばかりを食べ過ぎると、ほかの食品が十分に摂れず、栄養が偏るおそれが。健康維持のためには、1食に主食、主菜、副菜をそろえた食事が栄養バランスがとりやすく理想的です。

たんぱく質源は、豆腐だけでなく、魚や肉、卵などを組み合わせると、より栄養価の高いたんぱく質として摂取できます。また、それぞれの食品をバランス良く適量を食べることが大切ですよ。(※6,7)

カロリーの過剰摂取になる

ヘルシーなイメージの豆腐ですが、食べ過ぎればカロリーの摂り過ぎにつながります。たとえば、たんぱく質として豚肉の代わりに豆腐を摂ることによってカロリーオフが可能ですが、豚肉も食べたうえ、豆腐も食べてしまうと、カロリーや脂質の摂り過ぎになるおそれがあります。適量を食べるようにしたいですね。(※6)

【Q&A】豆腐を毎日食べると体に悪い?

A:ほかの大豆製品とのバランスをとり、適量であれば毎日食べても問題ありません。

毎日豆腐を食べること自体は、体に悪いものではありません。気をつけたいのが、食べる量とほかの食品とのバランス。肉や魚、卵なども豆腐と同じたんぱく質源です。豆腐ばかりに偏らず、ほかの食品と組み合わせながら食べましょう。(※6,7)
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