ライター : peridot99

和歌山紀南出身ライター

缶詰が長期保存できる理由

缶詰が長期保存が可能な理由は、缶詰の製造工程にあります。 1. 食材を調理する 2. 缶に食材を詰める 3. 空気を抜く 4. 密封する 5. 熱で殺菌する  缶詰の基本的な製造工程はこの5つです。

食品を密封し、無菌状態に

缶に蓋をしたら空気が入らないように密封します。密封した状態で缶詰に熱を通し消毒します。熱消毒をすることにより、缶詰の中身は無菌状態になるのです。これが長期保存が可能な最大の理由です。缶の中に微生物などがいない状態なので、冷蔵庫に入れなくても腐敗する心配はありません。

一般的な賞味期限とは

缶詰の賞味期限は、水産缶詰は製造日から3年、果実缶詰で2~3年、野菜缶詰2~3年、畜産缶詰は3年だといわれています。また、中身によって異なりますが、一般的な賞味期限を3年に設定しているそうです。ただし、これは未開封だった場合です。2~3年経てば賞味期限が切れるということを覚えておくといいですね。しかし、これはあくまでも缶詰がおいしく食べられる目安だそうですよ。時間が経てば、少しずつ味は落ちていきます。

賞味期限切れの缶詰は食べられるの?

では、賞味期限が過ぎた缶詰は食べることができるのでしょうか。そこで、賞味期限消費期限の違いをご説明します。賞味期限とは「おいしく食べられる期限」で、消費期限は「安全に食べられる期限」です。 賞味期限は、消費期限よりも長く保存できます。例を挙げて説明すると、インスタント食品や乳製品、缶詰などは賞味期限、お弁当や調理パン、お惣菜、生菓子などは消費期限です。消費期限の過ぎた食品は安全のためにも、食べないようにしてくださいね。

適切な環境で保存すればOK!

缶詰は、未開封であれば賞味期限が過ぎていても食べることができます。しかし、条件があります。それは、適切な環境状態で保存することです。適切な環境とは、湿気が少なく、直射日光の当たらない冷暗所です。これを守れば、一番長いもので114年間保存されていたという記録があります。これは1938年にイギリスから北極に来た研究員たちへの食用缶詰だったそうですが、異臭や腐ったような風味を感じることなく召し上がることができたそうです。 適切な環境での保存であれば、5年や10年は大丈夫そうですね。

不適切な保存では安全性は失われる

適切な環境であれば長く保存できる缶詰ですが、不適切な場所で保存するとどうなるのでしょう。湿度が高いと、温度差によって水滴が発生し、缶にサビが発生することがあるそうです。また温度が高い場所では、中身によって色が変色したりします。
缶の中身が腐敗していることを確認する方法は、次の3つです。 1. 缶が錆ついていないこと 2. 缶のふたがふくらんでいないこと 3. 缶のふたを指で押すとペコペコとへこまないこと 缶が錆ついていた場合、缶自体が腐食して穴が開き、そこから空気や水分とともに微生物が侵入してくる可能性が高いそうです。また、上記にも書きましたが、缶が膨らむとガスが発生します。缶が膨らんだものは、食べることができません。すぐに捨てましょう。

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