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根室の郷土料理「エスカロップ」とは?
根室の郷土料理である「エスカロップ」。昭和35年ごろ、東京の新橋で腕を磨いた根室市の洋食屋「モンブラン」のコックさんが、忙しく体力の消耗が激しい漁師たちのために考案したメニューです。あっという間に市内で評判になり、人気のメニューになりました。バターライスの上にトンカツをのせて、デミグラスソースをかけた料理で、バターライスに細かく切った竹の子を入れるのが特徴です。
赤エスカと白エスカ
「エスカロップ」は略して「エスカ」とも呼ばれています。その中でも「赤エスカ」と「白エスカ」というものがあるのはご存知でしょうか。
先ほどご紹介した、バターライスを使用したものが「白エスカ」。いっぽう、ケチャップライスを用いたものが「赤エスカ」と呼ばれています。現在の主流は「白エスカ」ですが、最初に考案されたのはマッシュルーム入りのケチャップライスを使った「赤エスカ」だったそうです。
エスカロップの名前の意味
すこし変わった名前の由来は、フランス語の「エスカロープ(escalope)」からきているといわれています。これは、子牛、豚、七面鳥などの骨なし薄切り肉や、これらに衣を付けてフライパンで炒め焼いた料理を意味します。根室のエスカロップも薄切り肉を使っていますので、とても納得できますね。
エスカロップのレシピ
現在の主流である「白エスカ」の作り方をご紹介します。
材料(2人前)
<カツ>
・豚肉(トンカツ用)……2枚
・卵……1個
・小麦粉……適量
・パン粉……適量
・塩こしょう……適量
・市販のデミグラスソース……適量
<バターライス>
・ごはん……1合
・バター……15g
・水煮たけのこ……100g
・にんにく……1かけ
・塩こしょう……適量
作り方
1. トンカツ用の豚肉を包丁の背や麺棒でよくたたき、塩こしょうで下味をつけます。
2. 溶き卵、小麦粉、パン粉の順につけて、油で揚げましょう。
3. にんにくはみじん切りに、たけのこは粗みじん切りに切っておきます。
4. 熱したフライパンに油、にんにく、たけのこを入れて軽く炒めます。
5. にんにくの香りが出てきたら、ごはんとバターを入れて全体に混ざるようにさらに炒めていき、塩こしょうで味をととのえます。
6. お皿にバターライスとトンカツを盛り、デミグラスソースをかければできあがり。
付け合わせに千切りキャベツやトマト、ポテトサラダなどを用意すると、さらにお店で食べるエスカロップに近づきますよ。
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