ライター : Raico

製菓衛生師 / フードコーディネーター / フードライター

さわやかで軽い苦味。自家製レモンピールレシピ

Photo by Raico

調理時間 90
*冷ます時間は含みません
レモンの皮を意味するレモンピール。製菓材料としてはレモンの皮をシロップで煮詰めて乾燥させたものや砂糖をまぶしたものを指し、ドライフルーツとして扱われます。

形状はさまざまなタイプがありますが、細切りタイプの作り方をご紹介。さわやかな酸味と軽い苦味がクセになる大人の味わいです。そのまま食べてもおいしいですが、お菓子やパン作りに使うのもおすすめですよ。

材料(作りやすい分量)

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レシピのポイント・おいしく作るコツ

コツ・ポイント

  1. 国産レモンを選ぶ
  2. レモンはよく洗い、実と内側の薄皮を取り除く
  3. たっぷりの湯で複数回湯でこぼす
  4. シロップを加えじっくりと弱火で煮る
レモンピールは皮ごと食べるため、農薬が使われていない国産レモンを選びましょう。無農薬や有機栽培で作られたものを使うのがおすすめです。

レモンはよく洗ってから使用します。アルペドと呼ばれる白い(ワタの)部分は、苦味はそれほど強くないため、完全に取り除かなくてもOK。たっぷりの湯で数回湯でこぼすことで、食感がやわらかくなり苦味が和らぎます。

レモンの皮は弱火でじっくり煮ることが大切です。火力が強いと焦げたり煮崩れたりするので、気をつけてください。

作り方

1.レモンを洗って切る

レモンを縦4等分にする様子

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レモンはしっかりと洗い、へたを切り落として縦に4等分します。
5mm程度の千切りにしたレモンの皮

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手やスプーンで皮をむき、実と内側の薄皮を取ります。白い部分は半分ほどの薄さになるよう、包丁で取り除きます。5mm程度の幅に細切りにします。

2.レモンの皮を下ゆでする

レモンの皮を鍋でゆでる様子

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鍋に1とかぶるくらいの水を入れて中火にかけます。沸騰してから1~2分ほど煮たら、水を捨ててざるにあけます.
ゆでたレモンの皮をざるにあげる様子

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この工程を3回繰り返し、レモンの皮がやわらかくなればOK。さっと水でレモンの皮を洗い、水気を切ります。

3.シロップで煮る

レモンの皮をシロップで煮詰める様子

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鍋に2、グラニュー糖、水を加え、中火にかけます。沸騰したら弱火にし、焦がさないよう時折かき混ぜながら、15~20分ほど煮詰めます。水分が飛んで全体がつやが出たらOKです。

4.オーブンで乾燥させる

クッキングシートを敷いた天板に広げた、レモンピール

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クッキングシートを敷いた天板に、重ならないよう3を広げます。 オーブン100℃で30分ほど焼きます。
天板に広げて焼いたレモンピール

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しっとりしつつ、表面が乾いたらOKです。オーブンから取り出し、粗熱を取ります。

5.グラニュー糖をまぶす

バットでレモンピールとグラニュー糖をまぶす様子

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バットまたはポリ袋にグラニュー糖と4を入れ、表面にグラニュー糖をまぶしたらできあがり。グラニュー糖をまぶさずに仕上げてもOKです。

レモンピールは輪切りでも作れる!

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レモンピールは、輪切りにしたレモンでも作ることができ、果肉の食感が味わえます。レモンは5mm程度にスライスして種を取り、2~3回湯でこぼして白い部分が透明になるまで煮ましょう。あとは細切りのときと同様に作ればOKです。

アイスクリームやヨーグルトにトッピングするほか、パウンドケーキやマフィンなど焼き菓子の表面にのせて焼くのもGOOD。溶かしたチョコレートを半分だけ付けると、おしゃれに仕上がりますよ。

レシピのQ&A

質問回答
1. 輸入レモンでも作れますか?作れますが、レモンはよく洗ってください。塩を適量レモンの皮に直接こすりつけ、ぬるま湯で洗い流しましょう。
2. レモンピールは保存できますか?保存できます。煮詰め具合にもよりますが、冷蔵なら2か月程度、冷凍なら半年程度が目安です。
3. レモンピールのおすすめの使い方は?細かく刻んで焼き菓子やパンに混ぜると、よい風味が付きます。チョコレートをコーティングしてレモンジェットにしたり、ドリンクやカクテルの飾りにしたりするのもおすすめです。
4. 残った煮汁の使い道は?水や湯で割ってレモネードにしたり、炭酸水で割ってレモンスカッシュにしたり、ドリンクとして楽しめます。

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