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「あんころ餅」とは
あんころ餅とは、小豆でできたあんこで餅を包んだ和菓子です。あんこが餅の衣になっているため、「餡衣餅」とも言われています。
また江戸時代には土用の丑の日に食べることから、「土用餅」とも呼ばれるように。古くから宮廷内では夏場の暑さよけとして団子汁を食べる習慣がありました。これが江戸時代に差し掛かって、旅人向けの甘いお菓子に変わったのがあんころ餅の始まりと考えられています。
「おはぎ(ぼたもち)」との違いは?
あんこで包んだお餅といえば、お彼岸の頃にいただく「おはぎ(ぼたもち)」もありますよね。実は、お餅とあんこの作り方に違いがあるんです。
おはぎに使われるお餅は、米粒が残る程度のつぶし方で作られます。あんこの方は、地域やご家庭にもよりますがつぶあんを使うことが一般的。
しっかりつぶしたお米や白玉粉で作ったお団子に、こしあんという組み合わせのあんころ餅とは、親戚のような関係なんですね。
あんころ餅のカロリー
「あんこもお餅も大好き!」という方でも、やっぱり気になるのがそのカロリー。有名なあんころ餅のひとつ、「赤福」のカロリーについてみてみましょう。
赤福の原材料は、砂糖・小豆(北海道産)・もち米(国産)とシンプルです。ふた粒分の40gあたりのカロリーは188kcalで、ひと粒あたりのカロリーは94kcal。(※)シンプルで飽きの来ない味と食べやすいサイズ感で、お茶と一緒にいくつでも食べられてしまいそうです!
あんころ餅が有名な地域はどこ?
「あんころ餅ってそもそもどこの地域の名物なの?」ということも気になりますよね。 ほかにも食べられている地域はありますが、代表的なあんころ餅の有名な地域は以下の地域になります。
石川県白山市&金沢市
1737年創業の「圓八(えんぱち)」など、歴史あるあんころ餅屋があります。金沢市には数多くあんころ餅を売っているお店があるために、あんころ餅といえば金沢名物!という方も多いですね。
新潟県上越市
上杉謙信公ゆかりの地である上越市は、「川渡(かわたり)もち」と呼ばれるあんころ餅が有名な地域です。
謙信公は、武田軍との戦いまえに軍に餅を配って士気を高め、勝利を得ました。戦いの前に川を渡ったことから、地元の住民は謙信公の戦勝と武勇にあやかって、「川渡餅」と呼ぶようになりました。歴史上のヒーローにまつわるエピソードもあるとは、あんころ餅の長い歴史を感じられますね。
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