素朴な味に思わずにっこり。とち餅は体と心にやさしい郷土料理です

仕事や家のことで忙しく、ストレスを感じてはいませんか?そんな人に食べてほしいのが「とち餅」です。日本昔ながらの味で、食べると素朴な味に癒されるといいます。体が喜ぶ健康効果もあり心と体に効くひと品。今回特別に簡単アレンジレシピもご紹介します!

2019年2月28日 更新

とち餅とは?

とち餅は、とちの木の実をアク抜きして、もち米と一緒に蒸してからついて、お餅にしたものです。もち米だけでついたお餅よりも粘りが少なく、独特の風味、苦味があり、素朴な味わいがあります。

とちの実は、昔は米が取れない山村で主食としてよく食べられていました。とちの実のアク抜きに大変な手間と時間がかかるため、現在では自分で作る人は少なくなっています。すでにアク抜きが終わっているとちの実や、完成されたとち餅を購入して食べるのが一般的です。

とち餅の名産地

とち餅の名産地は、日本各地にあります。特に山形、福島、岐阜、鳥取など山が多い地域が名産地として知られています。それらの地域のお土産物屋や直売所などでは、とち餅が購入できます。

とちの実とは?

とちの実の特徴

とちの実は、10月~11月にかけて収穫されます。見ためが栗によく似ており、3~4cmほどのこげ茶の丸い実です。栗と違い、先端に尖りがなくつるんと丸くなっているという特徴があります。

また栗との大きな差として茹でたり焼いたりしただけでは食べられません。とちの実はとてもアクが強く、それを抜く作業に半月以上の時間と多くの工程を必要とします。とちの実の乾燥具合や、さらす水の温度、煮る時間や温度など、おいしく食べるまでには気をつけなければならない細かいコツがたくさんあります。先人から代々受け継がれてきた工程をしっかり守らないとうまくできあがりません。

このように多くの手間暇をかけて、ようやく口にできるとちの実になるのです。ただししっかりアク抜きしたとちの実でも、実をそのまま食べてしまうと苦味があるため食べづらいです。そのためもち米とあわせてとち餅にして、あんこやお雑煮にして食べるのがポピュラーな食べ方となっています。

とちの実の栄養効果

とちの実には、サポニン、ポリフェノールの一種であるタンニンなど、体に効く栄養素が多く含まれています。特に湿疹を予防したい人や食べ過ぎてしまう人、胃の健康を保ちたい人に活用してほしい食材といえるでしょう。具体的にどのような健康効果があるのかご紹介します。

とちの実のサポニンには皮膚を清潔にする効果があるといわれています。実を粉末状にし皮膚の気になる部分に直接塗りつける利用方法があるそうです。

タンニンは糖質をブドウ糖に分解する酵素を抑制し、血圧上昇を防ぐ働きがあります。また、強い抗酸化作用があり、老化や生活習慣病の原因のひとつである活性酸素に対抗してくれます。

中国では、昔から胃に効く漢方としてとちの実が使用されていました。とちの実の乾燥粉末を服用することで、胃を健やかに保てるといわれています。

とち餅の食べ方

あんこや砂糖醤油につけたり、おしるこに入れたりなど、甘いおやつとして食べられることがほとんどですが、塩茶漬けにして食事として食べてもおいしくいただけます。

観光地でお土産用に売られているものでは、中にあんこが入った大福タイプが一般的です。

鳥取「お菓子の壽城」はとち餅が名物

鳥取県西部、米子自動車道米子ICを降り、すぐ目の前にそびえ立ち大きなお城が「お菓子の壽城」です。

米子城をモデルに造られた建物が話題となったお店で、お城の中の工場を見学できたり、米子城の歴史が学べる展示コーナー、喫茶コーナーや販売コーナーなどが充実していたりします。その様子は、ただのお菓子屋さんというより、お菓子のテーマパーク。

名物のとち餅のほかにも、とちの実を活かしたポリフェノールたっぷりでノンカフェイン、ノンカロリーの「栃の実茶」が販売されています。とちの実の健康効果をさらに得たい人にはこちらがおすすめです。
お菓子の壽城で購入できるとち餅は、「白とち餅」と「赤とち餅」の2種類あります。

「白とち餅」とは、あんこをとち餅で包んだもので、「赤とち餅」はその逆で、とち餅をあんこで包んだものです。

どちらのとち餅がお好みか、食べ比べてみるのもいいですね。
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