ビールと発泡酒の味の違い

ビールの味わいの魅力は「苦味」「コク」「濃厚さ」

ビールと発泡酒を比べたときに、やはり大きな差が出るのは「麦芽比率」。一部の発泡酒を除いてビールのほうが麦芽比率が高いため、ビール特有のクセになる苦味、コクや濃厚さを感じることが多いです。ビール好きの方は、発泡酒ではどこか物足りない……と感じることもあるそう。

発泡酒の味わいの魅力は「軽やかさ」「バリエーションの豊富さ」

一方で発泡酒のほうが、ビールに比べて軽やかな味わいだと感じられることが多いでしょう。お酒が苦手な方にとっては、発泡酒のほうが飲みやすいと感じるかもしれません。

また、発泡酒は使用できる副原料の種類が多いので、それだけ味わいにバリエーションを持たせることができます。商品によって味わいに幅があり、自分好みの一本を発見する楽しみがあるというのも発泡酒の魅力のひとつでしょう。

発泡酒とビール、安いのはどっち?

酒税は主に“麦芽比率”によって設定されています。2020年の酒税法改正によって、具体的には、以下のような形になっていますよ。

350ml缶、1缶あたりの酒税(※2022年3月現在)
・ビール……70円
・発泡酒(麦芽比率50%以上)……70円
・発泡酒(麦芽比率50%未満、25%以上)……58.49円
・発泡酒(麦芽比率25%未満)……46.99円
・新ジャンル……37.8円

ビールには必ず350ml・1缶あたり70円の酒税がかかります。発泡酒の場合、麦芽比率が低いほど酒税が安くなっていきますが、麦芽比率が50%以上のものにはビールと同じ70円の酒税がかかりますよ。

そのため、傾向としてはビールのほうが発泡酒より価格が高くなりがちですが、必ずしも「発泡酒のほうがビールより安い」とはいい切れません。あくまで酒税のベースとなっているのは麦芽比率だからです。(※5)

2026年にはビール系酒類の酒税・区分が一本化される予定

酒税法は今後改正予定があり、2026年10月にはビール・発泡酒・新ジャンルの酒税が350mlあたり54.25円に一本化されることになっています。また、この過程で新ジャンルの区分は廃止され、「ビール」「発泡酒」という2つの区分に簡素化される予定です。

それまでにビールの酒税は徐々に下げられ、発泡酒や新ジャンルの酒税は徐々に引き上がられていきますよ。(※5,6)

ビール・発泡酒の栄養成分と健康作用

日常的に飲むことが多いビールや発泡酒。そこにはどんな健康作用があるのでしょうか。ここではビールと発泡酒の栄養成分について比べつつ、それらに含まれる栄養素の健康作用について解説します。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ