ライター : Raico

製菓衛生師 / フードコーディネーター / フードライター

アングレーズソースとは?

デザートに添えたりかけたり、おいしさをアップしてくれる「アングレーズソース」。料理が好きな方もそうでない方も、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、実際にアングレーズソースがどんなソースなのか、知らない方もいると思います。そこで、アングレーズソースはどんなソースなのか掘り下げていきましょう。

古くから愛されるソース

アングレーズソースとは、牛乳、砂糖、卵黄、バニラビーンズを混ぜて作る、カスタード風味のソースのこと。フランスでは「クレーム・アングレーズ」と呼ばれており「英国風のクリーム」という意味があります。カスタードクリームの一種で、パウンドケーキやクレープ、アイスクリームなど幅広いスイーツのソースとして使われており、ヨーロッパでは古くから食べられてきました。

アングレーズの意味

「英国風の」という意味を持つ「アングレーズ」という言葉は、スイーツに限らずいろいろな料理名に使われています。フランス人の料理人が、ゆでたりグリルしたりするだけのイギリス料理を揶揄し、「これはアングレーズな料理だ」と表現することも。

しかしアングレーズソースはシンプルな材料で簡単に作ることができる一方で、単なるソースにとどまりません。アイスクリームやババロアといったスイーツのベースにもなっており、幅広く活用できる重要なものです。

カスタードクリームとアングレーズソースの違い

カスタードクリームの特徴

カスタードクリームとアングレーズソースはよく比較されることもあり、似ているイメージがありますね。食べてみると、2つの違いがはっきりとわかります。カスタードクリームは牛乳、砂糖、卵黄に小麦粉(コンスターチ)が入っていて、アングレーズソースよりも固く、もったりしたクリームです。

カスタードクリームは粉類が入るため、粘り気があるのが特徴。アングレーズソースよりもダマになりにくいため、作りやすいといわれます。

アングレーズソースの特徴

一方アングレーズソースは、卵黄と牛乳と砂糖というシンプルな材料のみ。加熱すると固まる卵黄のたんぱく質の性質を利用し、とろみを付けます。少しでも火が入りすぎると、スクランブルエッグのようにぼそぼそになってしまうほど繊細。鍋底を焦がさないよう混ぜながら弱火で丁寧に炊きつつ、とろみ加減を見極める必要があります。

しかし材料は3つのみで、新鮮な卵や牛乳、砂糖があれば自宅で気軽に作ることが可能。一度コツを掴んでしまえば、簡単にできますよ。ぜひアングレーズソースの作り方をマスターして、お菓子やフルーツに添えてみませんか?

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