砂だしとは、貝殻のなかに入っている砂を吐かせることです。
【潮干狩りであさりを獲った場合】
潮干狩りで獲った貝の表面には、食中毒の原因になる「腸菌ビブリオ」が付着している可能性があるので、真水で殻と殻を優しく擦り合わせるように洗います。そのあと、ザルに貝を入れてクーラーボックスなどに入れ、貝がつかる程度の海水を入れます。
ザルに入れて下に密着しないよう海水にひたすのは、貝が吐いた砂が下に落ちるので、その砂を再度吸い込まないようにするためです。潮干狩りで海水を汲み忘れた場合は、塩分3%の塩水を作って活用してください。
【スーパーでアサリを購入した場合】
軽く洗ったあと、ザルに貝を入れボウルにセットするか、網付きバットなどに貝を並べます。海水は塩分が約3%ですので、水100ccに対して3gの塩を入れて塩水を作り、それを貝がつかる程度ひたします。ただし、必ず天然塩を使用してください。ちなみに、水1リットルに対して塩大さじ2杯ぐらいです。
スーパーで売られている”あさり”のなかには、すでに砂だししているものも少なくありません。しかし、それでもまだ砂が残り、食べたときにジャリッとする場合があります。念のため、必ず砂だしを行ってから冷凍する方が安心ですよ。