カラダは何でできている?

60%水分、20%の脂質、20%たんぱく質、ビタミン、ミネラル。これが細胞の大まかな構成要素。そういうものでできている細胞が60兆個集まって、カラダをつくり上げています。 1日あたり、りんご一個分ほどの細胞が毎日つくられていて、その材料と量は決まっています。カラダの機能を高めようと思うなら、そのレシピに必要な材料をそろえること。

水は1日2〜3ℓ摂取しましょう

カラダの中で一番大きな割合を占めているのが水。 体内の水は血液を通して体中の細胞へ栄養を運び、老廃物の排出、タンパク質や酵素の生成、ホルモンの分泌など、カラダの中で非常に重要な役割を果たしています。その必要量を摂取量が下回れば、当然カラダの機能は低下します。 また、体温の調節も水の重要な役割。体温の調節機能が正常であることが基礎代謝を高めることにもつながります。体温が1度下がると基礎代謝量が12%下がるといわれているんですよ。 ですから、しっかり水を補給してカラダの機能を高め、基礎代謝量を維持するようにしてください。ちなみに、私は以前、ドライアイ、冷え性、むくみ、便秘などに悩まされていましたが、美容と健康のために水を2ℓ摂るようになってからはそれらがまったく気にならなくなりました。

たんぱく質がカラダの基本

たんぱく質はカラダの材料の中でもっとも大切なもの。臓器や脳、さまざまな分泌液やホルモンや酵素、そして筋肉や肌、髪などはすべてたんぱく質でできています。 1日あたりのたんぱく質の必要量は、体重の1/1000。体重50kgの人なら50gが必要です。 美しいカラダづくりにおける食事の重要性。これは多くの方が理解していると思いますが、たんぱく質の摂取を意識している女性はあまりいません。脂質やカロリーは気にしても、たんぱく質を食べなければ!とは思っていない人ばかり。しかし、それではいけません。食事をする際は、何よりもまずたんぱく質の摂取を考えてください。 美容的な効果を望むなら、先にあげた必要量の2〜3倍を摂ってもいいと思います。効率を考えるなら、プロテインを飲みましょう。 私は朝食代わりに毎日飲んでいます。おすすめは植物性のプロテイン。日本人の古来の食事は大豆中心でした。そのことを踏まえても日本人は動物性より植物性のたんぱく質が相性がいいので、選ぶなら植物性のプロテインがオススメです。最近は女性向けの商品もたくさんあるので、自分の口に合うものを探してみてください。

ビタミン、ミネラルも欠かせません

ビタミンとミネラルの役割は他の栄養素がカラダで働くためのサポートです。不足すると体力、気力、集中力が低下します。カラダではほとんどが作られないので、毎日の食事で摂ることが大切です。 また、脂質も重要な栄養素。ダイエットをする人は避ける傾向がありますが、カラダにとってなくてはならない成分です。私はプロテインに良質な油をティースプーン1杯混ぜて飲んでいます。

材料がそろっていると結果が出やすい

「ダイエットのために何か運動をしなきゃ」と思っている人は多いと思います。適度な運動はとても大切。でも私は、特別なことをする必要はないと思っています。生活の中でカラダを使うよう工夫するだけで運動効果は得られるのです。 ベストボディへのキーは食事、つまり栄養管理。私はトレーニングを始めてから3ヶ月で、「ベストボディモデル」でグランプリをいただきました。その時に出会った方々に驚かれたのは、トレーニングを初めてからの変化の早さ。 私は元々栄養の勉強が好きで、カラダの仕組みや栄養学のセミナーに通っていたため、カラダづくりには何が必要かを知っていたのです。それを最大限生かしつつ、生活の中にトレーニングを加えたことが、変化の早さにつながったのだと思っています。

生活の中でできるトレーニングを習慣に

これまでの連載で、テーマごとのトレーニングをご紹介してきました。座ってる時、立っている時、歩いている時などに隙間時間でできるようなものばかりですね。 忙しくてエクササイズの時間を作れない人も大勢いると思います。わたしもそう。だからこそ、工夫することを考えてきました。どれも最初はちょっと面倒に思うかもしれませんが、習慣になってしまえば簡単。 そして、習慣化の助けとなるのが、マイベストボディを知ること、自分を知ること、知識を得ること。はじめは「やらなきゃ」と思っていたものが、だんだん「やりたい」に変わっていきますよ。
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