絹ごし豆腐と充填豆腐は似ている?

「絹ごし豆腐」と「充填豆腐」、それぞれ作り方に違いがありますが、口に入れたときのなめらかな食感とまろやかな味わいに関して言えば、大差はありません。とは言え、絹ごし豆腐と充填絹ごし豆腐という似ているふたつを細かく分けてしまうと、消費者にしてみれば混乱してしまうばかりか、実際に疑問を持つ人が多いのも事実です。 絹ごし豆腐と同じくらいのしっとりした食感があることから、「充填絹ごし豆腐」とも呼ばれているため、絹ごし豆腐=充填豆腐という認識でいいと言えます。

充填豆腐と絹ごし豆腐、どっちが1番いいの?

では、毎日の食事で食べるとしたらどの豆腐が1番いいのでしょうか。使う材料の分量や作り方により、食べたときの食感や舌触りが大きく左右されます。また、「充填(じゅうてん)豆腐」に対して栄養価が少ないんじゃないか、と心配する声がありますが、そんなことはありません。 充填豆腐の主な栄養素 ・エネルギー…55kcal ・カリウム…180mg ・ナトリウム…10mg ・たんぱく質…4.5g ・カルシウム…35mg 上記は100gあたりの栄養素です。ほかの豆腐に比べて大きな差はありません。例えば絹ごし豆腐に含まれるカリウム140mg、カルシウム90mgに対して、充填豆腐はわずかながらこれらを上回る含有量を誇ります。 味の好みや調理の仕方など用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

充填豆腐はマズイ?

「充填豆腐」を作るとき”水にさらす”というプロセスがない、ということはすでに上でお伝えしました。この工程を行うことによって、豆腐が持つ余計なアクを抜き取るという役割があるんです。 例えば、ごぼうを調理するとき水にさらしますよね?そのまま食べると雑味が口や舌に残り、食べにくくなります。 充填豆腐の味が苦手だ、独特の苦味が気になる、という方はぜひ、水にさらしてアク抜きしてから食べてみてください。ちょっと面倒ですが、エグ味がなくなりとても食べやすくなりますよ。ただ、水にさらしすぎると栄養分が逃げてしまうことがあるので、気を付けてください。

充填豆腐のおいしい食べ方

「充填豆腐」をおいしく食べるためには、水切りを行いましょう。豆腐のおよそ90%が水分でできています。そのまま炒めたり揚げたりしてしまうと、豆腐から出る水分でせっかくの料理が水っぽくベチャベチャになったり、型崩れしてしまうからです。 手間暇かけて作った料理をさらにおいしくするためには、下準備がとっても大切なんですよ。それでは早速、水切り方法について下記で説明していきます。

水切り方法

キッチンペーパーに塩を適量まぶして豆腐をクルクルと包み、耐熱皿において電子レンジで加熱しましょう。500wの電子レンジなら2分50秒、600wであれば2分30秒ほどOK。電子レンジから取り出し、冷まして水切り完了です。充填豆腐はやわらかいのでくずれやすい上、加熱後は熱々なので火傷に注意してくださいね。

こんな料理におすすめ

封を開けてお皿に乗せるだけの超簡単な冷ややっこはもちろん、ほうれん草と混ぜて白和えにしたりマーボー豆腐、グラタンにしたりと、ジャンル問わず多彩な調理に活用できますよ。このほか、パンケーキやプリンを作るときに加えると、ふんわりやさしい食感に。きな粉と黒蜜を豪快にかけた、スイーツもおすすめです。
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