ライター : Uli

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フルーツカービングとは?

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フルーツカービングとはフルーツの彫刻のことです。タイの伝統文化から生まれた技術で、宮廷料理や高級レストランの定番であり、お供え物にも用いられます。

マンゴーやパパイヤなど南国のフルーツだけでなく、りんごやスイカ、オレンジ、メロンなど身近なフルーツでも作ることができますよ。多種多様なデザインがありますが、ここでは初心者さんでも簡単に真似できるフルーツカービングをご紹介します。

フルーツカービングに挑戦してみよう

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調理時間 15
りんごを使う簡単なフルーツカービングをご紹介します。りんごは皮が薄くて果肉が崩れにくく、季節問わず経済的に手に入るため、初心者さんが練習するのにぴったりのフルーツです。皮と果肉の色のコントラストがあり、模様が出やすいのも魅力。

ご紹介する小さな葉の模様とギザギザ模様を繰り返す方法は、切り込みの深さや刃の角度、模様をバランス良く入れる感覚をつかむのに最適ですよ。

材料(1個分)

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  • りんご 1個
  • カービングナイフ 1本

フルーツカービングを成功させるコツ・ポイント

  1. 刃先が細く、全長15cmほどの握りやすいカービングナイフを選ぶ
  2. 赤色が濃くて果肉がかたい新鮮なりんごを選ぶ
  3. 平行な場所に置いて傾かないきれいな形のりんごを選ぶ
  4. 刃を力任せに押し付けず、手前に引いて切る
  5. 刃の進行方向に指を置かないよう注意する

手順

1.カービングナイフを持つ

カービングナイフを右手で持つ様子

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カービングナイフの柄を親指と人差し指で挟んで持ち、人差し指を曲げて中指を刃の側面に添えます。刃の切れる部分に中指が当たらないように気を付けます。薬指と小指はカービングナイフに触らず、作業中はりんごに添えます。

2.上部に小さな葉の模様を彫る

りんごのヘタ付近に刃を入れる様子

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ヘタから放射線状に小さな葉の模様を8カ所彫ります。まず、長さ1~1.5cmほどの切り込みを真っ直ぐ入れます。深さは5mmが目安です。
右側に刃を寝かせて切り込む様子

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切り込みの右側から刃を45度寝かせて入れ、曲線を描きながら葉の模様の半分を切り取ります。
左側に刃を寝かせて切り込む様子

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同様に左側から葉を45度寝かせて入れ、曲線を描きながら切り込みます。小さな葉の模様がひとつ完成します。
完成した模様の向かい側に切り込む様子

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向かい側にも同様の手順で模様を彫ります。
ヘタから放射線状に8つ葉の模様を彫った様子

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りんごを90度回転させて同様に模様を彫ったら、模様と模様の間にも彫ります。作業を繰り返し、計8カ所小さな葉の模様を彫ります。 ※模様をひとつ彫ったあとは真向い側を掘ると、等間隔に模様を入れることができます。

3.模様の下側にギザギザ模様を入れる

小さな葉の模様の下に切り込みを入れる様子

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小さな葉の模様の5~10mm下に、葉の輪郭を真似るようにギザギザの切り込みを入れます。りんごを回転させながら一周入れます。切り込みの深さは5mmが目安です。 ※切り込みの長さが同じくらいになるよう注意しながら作業すると、均一な模様が作れます。
切り込みの下に刃を寝かせて入れる様子

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切り込みの3~5mm下から刃を45度寝かせて入れ、切り込みを真似るようにギザギザ模様をなぞります。
浮き上がる部分を抜く様子

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浮き上がる部分を抜いていきます。
一周作業して模様を入れた様子

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一周同様に作業します。模様が歪になったりガタついたりする場合は、刃で切り取って整えます。

4.さらに下にギザギザ模様を入れる

ギザギザに入れた模様の下に切り込みを入れる様子

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先ほどの工程と同様、ギザギザ模様の1~1.5cm下にさらにギザギザ模様の切り込みを入れ、刃を寝かせて切り取っていきます。
一周作業してギザギザの模様の2連作った様子

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一周切り込みを入れ、刃を寝かせて切り取る作業をします。シンプルなフルーツカービングがお好みの場合はここで完成です。

5.切り込みの下に模様を入れる

ギザギザ模様の山の下に直線の切り込みを入れる様子

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ギザギザ模様の山の真下に直線の切り込みを入れます。真っ直ぐに3~4cmの切り込みを入れ、下が細くなるように左右から刃を寝かせて入れて切り取ります。
真ん中の切り込みの右側に葉の模様を彫る様子

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切り込みの左右に3枚ずつ葉の模様を彫ります。刃を45度寝かせて左右からくり抜くようにします。小さな葉の模様を彫るのと同じ要領です。
真ん中の切り込みの下に葉の模様を入れた様子

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切り込みの下に葉を1枚彫ります。同様に一周模様を入れて完成です。

どんなフルーツでできる?アイデア3選

1. スイカ

スイカは、皮の表面、皮の断面図、果実とすべて色が違うのが特徴。フルーツカービングを作ったときに、ほかのフルーツに比べて、華やかになりますよ。果実の部分も硬いので、カービングしやすいです。

2. メロン

メロンはフルーツカービングでもよくみられますよね。緑が鮮やかで、涼しげなフルーツカービングができます。フルーツカービングをやるとき、あまり実が熟しているものだと、やりにくいので、果実にある程度硬さのあるものを選んでくださいね。

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