植物性クリームは植物性油脂を使用しているためアレルギーの方でも安心

植物性クリームは乳脂肪分をすべて植物性脂肪分に置き換えたものであり、フレッシュやホイップと表記されることもあります。植物油にはパーム油・ヤシ油・なたね油・だいず油などを使用しています。

植物性クリームはすべての商品に当てはまるわけではありませんが、一部商品は動物性の原料を使用しないため、乳製品アレルギーの方でも安心して食べられるでしょう。濃厚さやミルクの甘み、コクといった点は動物性クリームに劣ります。

しかし、クセがないさっぱりとした味わいや泡立てた際の安定感、購入価格の安さ、消費期限の長さは植物性クリームのメリットです。(※2)

動物性と植物性クリームはほどよいコクとさっぱりした味わい

動物性と植物性クリームは乳脂肪に植物性脂肪を加えたもので、コンパウンドクリームと表記されることもあります。動物性クリームにはやや劣るものの風味がよく、さっぱりとした味わいです。

動物性クリームのコクと植物性クリームのさっぱりとした味わいの良い所取りをした生クリームです。フルーツのおいしさを活かしたケーキを作りたいときなどに使用されることが多く、植物性クリーム同様に購入価格は安く、消費期限も長いです。

乳脂肪分別クリームのおすすめな選び方

生クリームには乳脂肪分によって特徴が異なることがわかりましたね。ここでは最後に乳脂肪分別クリームのおすすめな選び方を解説します。

こちらを知ることで、ワンランク上の料理やスイーツが作れるでしょう。

乳脂肪分低め(35%前後)の生クリームは温かい飲み物に

乳脂肪分低めの生クリームはあっさりとしたケーキや何かに添える際に使用するクリーム、温かい飲み物などにおすすめです。ガトーショコラやチーズケーキを作る際には、あっさりとした物を作りたいときには乳脂肪分が低いクリームを使うとよいでしょう。

緩くあっさりとしているので、ガトーショコラやシフォンケーキに添える生クリームとしても向いています。また、脂肪分が少なく飲み物の味を邪魔しないため、コーヒーや紅茶などの温かい飲み物に合わせるのもおすすめです。

乳脂肪分高め(45%前後)の生クリームはお菓子や料理に

乳脂肪分高めの生クリームは乳特有のコクなどがあるため、お菓子や料理に使用するのがおすすめです。ここでは、より詳しく乳脂肪分の割合や泡立ての有無別の選び方について解説します。

泡立てる際には乳脂肪分35%以上50%未満のものがおすすめ

ショートケーキのデコレーションなど泡立てて使う際には乳脂肪分35%以上50%未満がおすすめです。乳脂肪分が少ない場合はクリームが緩く絞りの形を保つことがむずかしく、乳脂肪分が高い場合はすぐに分離してしまいます。

もし、生クリームが主役でケーキのひと口目にクリームの味を感じるようなケーキであれば、乳脂肪分40%以上のクリームを選びましょう。乳脂肪分が低いクリームを選んでしまうとあっさりしすぎて、物足りない印象になってしまいます。

また、初心者がデコレーションケーキに挑戦したい場合は、扱いやすい乳脂肪分40%くらいがおすすめです。
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