ライター : 津々樹 唯

フリーランスWebライター

生クリームの脂肪分を使い分けてワンランク上へ

スイーツ作りや料理などに使用される生クリーム。ただ、売り場には生クリーム35・生クリーム45・植物性生クリームなどさまざまな種類が販売されています。

どんなときに、どの種類の生クリームを購入すれば良いのか、そもそも違いはあるのか迷った経験はありませんか?ここでは、脂肪分別の生クリームの選び方について解説します。

脂肪分別の生クリームを使い分けることで、ワンランク上のスイーツや料理に挑戦できるでしょう。

乳脂肪分別生クリームの違いとは?

まずは、乳脂肪分別の生クリームの味わい・色・見た目などの特徴について解説します。ここでは、よく販売されている乳脂肪分35%前後と45%前後の生クリームについて見ていきましょう。

乳脂肪分35%前後の乳脂肪分低めの生クリーム

乳脂肪分35%前後の生クリームはやわらかく、食感が軽いです。泡立てた際には空気を十分に含み、ふわふわとするため口に入れるととすっと溶けていきます。

色味は黄色味を帯びていることが多く、白い見た目が綺麗なショートケーキのデコレーションなどには避けられることがあります。しかし、黄色味を帯びていることからデコレーションに使用することで暖かみのあるケーキに仕上げることも可能です。

空気を多く含むので、絞ったクリームの角は丸くなり、絞りの形を維持する力はやや弱い傾向にあります。

乳脂肪分45%前後の乳脂肪分高めの生クリーム

乳脂肪分45%前後の生クリームは濃厚なコクがあり密度が高く、もったりとした食感です。泡立つのも早く、硬くしっかりとしたクリームになります。

そのため、絞った際には角がしっかりと立ち、ケーキのデコレーションに使用されることが多いです。一方で、生クリーム自体が濃厚でしっかりとした味わいであるため、フルーツのおいしさを活かしたいケーキには向かない場合があります。

また泡立ちは早いですが、分離も早いです。とろみがついてきたと思ったらすぐに分離し始めるため、どのタイミングで泡立てを止めるのかを見極める必要があります。

生クリームは原料によっても味わいが異なる

生クリームは乳脂肪分だけではなく原料にも違いがあり、味わいや見た目などの特徴も異なります。ここではスーパーで良く売られている動物性・植物性・動物性と植物性の3種類の特徴について解説します。

動物性クリームは無添加でミルクの甘みやコクのある味わいが特徴

動物性クリームは、生乳から乳脂肪分を取り出したものであり、ほかの生クリームと区別するために「純生クリーム」と表記されることもあります。また、動物性クリームは乳等省令によって「乳脂肪分が18%以上であること」と決められています。

味わいとしては、まろやかで豊かな風味が特徴で濃厚に仕上がる点が特徴です。動物性特有の濃厚な味わいが好まれる一方で、乳臭さを感じたり濃厚な重たさを感じたりして苦手な方もいるようです。(※1)
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