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10秒で要点チェック
- いちばんおすすめなのは「砂糖水」。色止め効果が3時間といちばん長く、甘みもアップする。
- 塩水の色止め効果は2時間。一瞬塩味が感じられるが、すぐに桃の甘みと香りが広がる。
- レモン水の色止め効果は1時間。味の影響はほぼなく、ほんのりフルーティな香りを楽しめる。
切った桃の変色はどう止める?
桃はカットして空気に触れると酸化し、すぐに茶色に変色してしまいます。変色した桃は食べても問題ありませんが、見た目が悪くなる点は気になるところ。この記事では、野菜ソムリエが変色防止する3つの方法をご紹介します。
塩水、レモン水、砂糖水に浸ける方法を試し、どの方法がいちばん効果的か比較検証しますよ。どの方法がベストか、味への影響やおすすめの場面を含めて確認してみましょう!
塩水、レモン水、砂糖水に浸ける方法を試し、どの方法がいちばん効果的か比較検証しますよ。どの方法がベストか、味への影響やおすすめの場面を含めて確認してみましょう!
検証結果まとめ
今回、塩水、レモン水、砂糖水に浸ける方法を、色止めしつつも桃の味に影響が出ない分量で検証しました。実際に食べてみると、どれも桃の味に強い影響は見られませんでした。
塩水に浸した桃は口に入れると塩味を感じますが、すぐに桃の甘みと香りが広がりとてもおいしかったです。レモン水に浸した桃は、ほんのりレモンの香りを感じられフルーティさが増したように思いました。砂糖水は言うまでもなく、味の影響はほぼなく砂糖水の効果もあってか甘みが強かったです。
味への影響を考え濃度を低くした塩水とレモン水は色止めの効果が弱かったため、味に影響がなく色止めができる砂糖水がいちばんおすすめと言えます。料理やデザートなどに使う場合のように、味の心配があまりなければ塩水とレモン水の濃度を高くでき、もっと色止めキープの時間が伸びたかもしれません。使うシチュエーションに合わせてどの方法を取り入れるかを選ぶとよいと思います。
塩水に浸した桃は口に入れると塩味を感じますが、すぐに桃の甘みと香りが広がりとてもおいしかったです。レモン水に浸した桃は、ほんのりレモンの香りを感じられフルーティさが増したように思いました。砂糖水は言うまでもなく、味の影響はほぼなく砂糖水の効果もあってか甘みが強かったです。
味への影響を考え濃度を低くした塩水とレモン水は色止めの効果が弱かったため、味に影響がなく色止めができる砂糖水がいちばんおすすめと言えます。料理やデザートなどに使う場合のように、味の心配があまりなければ塩水とレモン水の濃度を高くでき、もっと色止めキープの時間が伸びたかもしれません。使うシチュエーションに合わせてどの方法を取り入れるかを選ぶとよいと思います。
方法 | おすすめ度 | 分量 | 色止めキープ時間 | 味への影響 | おすすめの場面 |
---|---|---|---|---|---|
塩水 | ☆☆ | ・水200cc ・塩小さじ1/5杯 | 2時間 | 口に入れると一瞬塩味を感じる | ・カルパッチョやパスタなど料理に使う場合 ・桃の甘みが薄い場合 |
レモン水 | ☆ | ・水200cc ・レモン果汁大さじ1杯 | 1時間 | ほぼなし ほんのりレモンの香りを感じる | ・デザートに使う場合 ・マリネやサラダにする場合 |
砂糖水 | ☆☆☆ | ・水200cc ・砂糖大さじ2杯 | 3時間 | なし | ・そのまま食べる場合 ・デザートに使う場合 |
【塩水】桃の変色を防ぐ方法
水200ccに対して塩小さじ1/5杯を入れて塩水を作り、カットした桃を5〜10分浸してください。塩水はどうしても桃の味に影響が出るため、桃の風味や甘みを生かせるように濃度を低くする必要があります。
ただ料理に使う場合のように、味の心配がなければ塩の分量を小さじ1/2杯まで増やしてもOK。色止めの効果はより高くなります。今回は、味に影響の出ない水200ccに対して塩小さじ1/5杯の塩水で検証しました。
ただ料理に使う場合のように、味の心配がなければ塩の分量を小さじ1/2杯まで増やしてもOK。色止めの効果はより高くなります。今回は、味に影響の出ない水200ccに対して塩小さじ1/5杯の塩水で検証しました。
コツ・ポイント
- 味に影響が出るため、濃度の濃い塩水にしない
- 桃の味の影響を考えなければ、色止め効果が高くなる塩の分量を小さじ1/2杯まで増やしてもOK
【レモン水】桃の変色を防ぐ方法
水200ccに対してレモン果汁大さじ1杯を入れて作り、カットした桃を5〜10分浸します。桃に酸味やレモンの香りが付きますが、ご紹介する濃度であればレモンの酸味が気になりません。より高い効果を求めるなら、レモン果汁を直接振りかけるのがおすすめです。
コツ・ポイント
- 桃の味に影響を与えたくない場合は、レモンの分量に気を付けること
- より高い効果を求めるなら、レモン果汁を振りかけるのがおすすめ
【砂糖水】桃の変色を防ぐ方法
砂糖水は水200ccに対して砂糖大さじ2杯を入れて作りましょう。そしてカットした桃を5〜10分浸します。砂糖水は桃の味に影響が少なく、甘みや風味の邪魔をしない点がポイント。甘くない桃の場合は、甘みをコーティングして甘さをアップすることもできます。
コツ・ポイント
- 甘くない桃の場合は、砂糖水で全体に甘さを絡めて甘みをアップできる
【野菜ソムリエが比較検証】どれくらいキープできる?
30分後
塩水、レモン水、砂糖水に浸し30分経った桃です。どれもほとんど変色せず、どの方法でも色止めできているように感じました。
1時間後
1時間経つと、塩水とレモン水に浸した桃は元の白さが失われつつあると感じました。特にレモン水に浸したものは変色が目立っていて、カットした角の辺りの変色が気になります。砂糖水に浸したものは30分後のものとほとんど変化ありませんでした。
3時間後
3時間経つと、どれも茶色がかってきて変色を感じられます。塩水、レモン水、砂糖水3つを比べると、砂糖水に浸したものがいちばん変化なく見え効果的だと感じました。レモン水に浸したものがもっとも茶色っぽく見えます。なお半日ほど経つとどの桃も全体的に茶色に変色するため、早めに食べるのが良いです。
種類ごとの時間経過
上の写真は塩水の時間経過を比較したものです。時間の経過と共にじわじわと変色しているのが分かります。
上の写真はレモン水に浸した桃の時間経過を比較したものです。全体的に変色が際立って見えます。
上の写真は砂糖水に浸した桃の時間経過を比較したものです。時間の経過を見ても、あまり変色が見られないように感じます。
桃の変色止めの方法は、シチュエーションで選んでみて
桃はカットするとすぐに変色が始まるため、きちんと対策をしておくことが大切。変色止めには、いくつか効果的な方法があるのでぜひ取り入れてみてください。
それぞれの方法にメリットとデメリットがありますが、桃をすぐに食ベる場合、料理やデザートに使う場合、甘みが少ない場合など桃の状態や使い道によって選ぶのがおすすめ。野菜ソムリエが紹介した方法は、味への影響はほぼないものばかりです。検証結果を参考に挑戦してみてくださいね。
※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。
それぞれの方法にメリットとデメリットがありますが、桃をすぐに食ベる場合、料理やデザートに使う場合、甘みが少ない場合など桃の状態や使い道によって選ぶのがおすすめ。野菜ソムリエが紹介した方法は、味への影響はほぼないものばかりです。検証結果を参考に挑戦してみてくださいね。
※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。
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