ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

ダイエットにブルーベリーが良いってほんと?

ブルーベリーは100gあたり48kcalとエネルギーが低く、糖質は多少含まれますが、脂質もほとんど含まれません。食べ過ぎなければダイエット向きの食品だと言えるでしょう。

ブルーベリーにはビタミンやミネラル、食物繊維、アントシアニンが豊富に含まれます。皮ごと食べられる果実のため、皮と果実の間の栄養が豊富な部分まで無駄なく食べられます。栄養素を効率的に摂取できるのもうれしいポイントです。(※1,2)

ダイエット中にうれしいブルーベリーの作用

ブルーベリーの作用

  1. 内臓脂肪の蓄積を抑える
  2. 糖の吸収をゆるやかにする
  3. 腸内環境を整える
  4. 肌の健康に役立つ

1. 内臓脂肪の蓄積を抑える

ブルーベリーに豊富に含まれるアントシアニンは脂肪の蓄積を抑える作用をもつのが特徴です。マウスの実験では、アントシアニンを混ぜたエサを与えたマウスでは脂肪の合成と内臓脂肪の蓄積が抑えられ、血液中の脂肪が減ったという結果が出ています。

また、人を対象とした別の研究では、ある16種の果物のなかではブルーベリーがもっとも体重増加を抑えられたとのこと。アントシアニン摂取量が増えるほど、体重増加が少なくなったのです。ブルーベリーを上手に摂り入れ、脂肪の蓄積を対策しましょう。(※1,3,4)

2. 糖の吸収をゆるやかにする

ブルーベリーに含まれる食物繊維の作用によって小腸での糖の吸収がゆるやかになります。また、アントシアニンを摂取するとインスリン抵抗性が良くなり、血糖の代謝がスムーズになると言われています。

マウスを使った研究では普通のエサを食べていたマウスに対し、アントシアニンを添加したエサを食べていたマウスは血糖値の上昇が抑えられたという結果が出ています。(※2,5,6)

3. 腸内環境を整える

ブルーベリーには100gあたり3.3gもの食物繊維が含まれます。これは同じ果物のバナナの3倍です。そのうち不溶性食物繊維は、便のかさを増やしてスムーズな排便を促します

水溶性食物繊維は水分を吸着して便の固さを調整します。どちらも善玉菌のエサになって腸内環境を整えるのに役立つ栄養素です。(※1,2,7,8)

4. 肌の健康に役立つ

ダイエット中に極端な食事制限をすると、肌の調子が悪くなることがあるため気をつけましょう。ブルーベリーには抗酸化力の高いアントシアニン、ビタミンE、ビタミンCが含まれます。

これらの栄養素は抗酸化作用があるため、肌へのダメージを抑えて健康な肌を保つのに役立つのです。(※1,2,9,10,11)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ