ライター : ree

ヨガインストラクター

ヨガとピラティスの違いは成り立ちが関係している

ヨガとピラティスは誕生した場所や成り立ちからして大きな違いがあります。ここからは、それぞれの成り立ちの違いについて詳しく見ていきましょう。

ヨガとはインドで誕生した健康法

ヨガは約4,500年前ほどにインドで誕生した健康法です。4500年前はちょうど「インダス文明」のころなので、非常に長い歴史がある健康法といえます。最初は、現在のようなポージングなどはなく、瞑想や座法として取り入れられていました。

そして、今から約400年前ほどから現在のポージングを用いた「ハタヨガ」から始まったのです。日本では平安時代から取り入れられています。インドと同様に最初は瞑想から始まり、1940年代からポージングヨガに進化していきました。

ピラティスとはドイツで誕生したエクササイズ

ピラティスは第一次世界大戦中のドイツで誕生したエクササイズです。ピラティスを最初に取り入れたのがドイツの看護師のピラティス氏であることから「ピラティス」というネーミングになっています。

初めは負傷した兵士のリハビリメニューとして考えられたのが現在のピラティスに進化していきました。その後、ピラティス氏がサーカス団のリハビリなどで世界を回っていくうちに広まり、のちにニューヨークのバレエ団が取り入れてから世界中に広まっていきました。

目的から見るヨガとピラティスの違い

目的から見る違い

  1. ヨガの目的は自分を見つめなおすこと
  2. ピラティスの目的は筋力アップや姿勢改善

ヨガの目的は自分自身を見つめなおすこと

ヨガにはインドの古い言語であるサンスクリット語で「つなぐ」という意味があり、「心と体を繋ぐためのツール」という意味をこめてヨガと呼ばれるようになりました。ヨガでは心と体のバランスが崩れることで不調をもたらすと考えます。

そのため、自分を見つめ直す時間を作ることで頭の中を整理し、体も休息させることで心身ともに安定した状態を目指します。自分自身を見つめ直すためにヨガでは瞑想を行いますが、高い集中力が必要なため初心者にとっては厳しいです。

そこで瞑想に入りやすくするために、深い呼吸やさまざまなポーズで自分自身に対する集中を高める「ハタヨガ」が誕生しました。

ピラティスの目的は筋力アップや姿勢改善

ピラティスは、姿勢改善や筋力アップなどの身体機能改善を目的にしています。インナーマッスルを鍛えられるため全身の筋力がアップするほか、背骨の動きに注目しながら動くため姿勢も徐々に整うでしょう。

姿勢が悪くなることで身体各所の痛みや疲れが日常的に発生し、筋力の衰えによって代謝の悪化、生活習慣病等に繋がります。また正しい姿勢に治しても、筋力がなければ保てません。

筋力アップと姿勢改善が同時にできるピラティスを行えば、根本的な姿勢改善ができるので、より健康的な毎日に繋がるでしょう。
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