ライター : shoko

管理栄養士 / パティシエ

夏バテでダイエットの効率は上がる?

夏バテによってやせることは見かけ上はダイエットがうまくいっているように感じられるかもしれませんが、実際は健康的ではない場合もあります。

内臓機能の低下によって食欲が落ちた場合は、栄養不足や免疫力の低下が起こるおそれもあり注意が必要です。

ただし、夏の暑さでエネルギー消費が増えている場合もあります。健康的な範囲であれば問題ないため、自身の健康状態や栄養摂取をしっかり見極めましょう。(※1)

夏バテでやせるとどうなる?

夏バテで痩せたときの注意点

  1. 一時的なものである場合がある
  2. 栄養不足になるおそれがある
  3. やせにくい体になるおそれがある

一時的なものである場合がある

暑さや湿度の高さによって食欲が低下し、食事量が一時的に減っている場合や、汗を多くかくことで水分やミネラルが失われていることが関係して起こるのが「夏バテやせ」と呼ばれる現象です。

夏バテやせは健康的な体重減少と違って、一時的なものだとされています。夏バテやせが続いたり、体重減少が過度であったりする場合は、健康や栄養面に問題が起こっているおそれが。生活習慣や栄養状態を見直しましょう。(※1)

栄養不足になるおそれがある

夏バテの食欲低下によってやせている状態の場合、栄養不足につながるおそれもあるため気をつけましょう。

室内外の温度差によって自律神経の不調が起こると消化器の機能が低下します。その結果、必要なエネルギーやビタミンの不足が起き、だるさや疲労感、無気力などの症状が現れるのが特徴です。

また、食欲がない状況では、冷たい麺類だけのように糖質の多いものを食べることが増え、ビタミンB1が不足しがちになります。それにより活動や回復に必要なエネルギーが作れなくなって、夏バテの症状を悪化させることもあるため注意しましょう。(※2)

やせにくい体になるおそれがある

夏バテやせによって栄養が不足すると、筋肉の量や力が低下すると言われています。筋肉量が減ると基礎代謝量を下げることにつながり、エネルギーを消費しにくい体になるため要注意です。

また、筋肉が少ないことで血流が悪くなり、むくみにもつながる場合があります。(※1,3)

夏にダイエットをするときに気をつけるポイント

夏のダイエットのポイント

  1. 過度な食事制限に気をつける
  2. 暑いなかの運動はやり過ぎない
  3. 脱水症状に気をつける
  4. たんぱく質を意識して摂り入れる
  5. 冷たいものを摂り過ぎない
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