柑橘類ならどの皮でも陳皮が作れる?

みかんの皮で作る陳皮ですが、日本にはぽんかん・甘夏・でこぽんなどいろんな柑橘があります。ほかの柑橘でも作ることはできるのでしょうか?

医薬品の品質適正化を図るため定められた「日本薬局方」においては、温州みかん、もしくはマンダリンオレンジの熟した皮を使ったものを、陳皮と定義しています。

本場の中国では熟したマンダリンオレンジを使いますが、日本では熟した温州みかんで代用することが多いですよ。(※1,3)

洗って乾燥するだけ、自家製陳皮にチャレンジ

みかんを食べたあと、必ずと言っていいほど余ってしまうみかんの皮。そのまま捨てずに、陳皮にしてみませんか?洗って乾燥させるだけで、あっという間に自家製陳皮の完成です。作り方を見ながら作ってみましょう。

作り方

1. みかんの皮についている農薬やワックスをよく洗っておきます。ペーパータオルなどで水気を拭きます。

2. ざるやネットなどを使い、日中は屋外で天日干し、雨の日や夜などは室内で干します。カラカラの状態になるまで、約1週間ほどかかります。

3. カラカラに乾燥すれば、使いやすい大きさにカット・ミルで粉末状にし、保存容器に入れて保管します。時間に余裕があればそのまま乾燥させて、働き・作用をより高めるのもおすすめです。

ポイント

  1. 干し野菜用のネットを使えば、鳥や害虫対策にも
  2. レンジやオーブンを使えば時短になるが、焦げやすいので注意が必要
  3. 農薬やワックスが気になる方は無農薬みかんがおすすめ

陳皮のおすすめの使い方3選

陳皮茶

コップに陳皮を入れ、お湯を入れて蒸らせば、簡単に陳皮茶のできあがりです。お好みの紅茶に陳皮を加えたり、はちみつや砂糖など甘みを足したりするのもおすすめ。

柑橘の爽やかな香りや味を楽しむもよし、ミルクを入れてチャイ風にするのもよしです。手軽にアレンジして楽しみませんか?

粉末状にして料理やお菓子にも

ミキサーにかけて粉末にして保管しておけば、手軽に料理やお菓子にも使えます。爽やかな香りは脂分の多い料理と相性がよく、少し振りかけるだけでさっぱりとした仕上がりに。ドレッシングと合わせて、サラダにかけるのもおすすめです。

お菓子との相性もよく、パウンドケーキの生地に混ぜたり、仕上げのトッピングとして振りかけたりしてもいいですね。
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