カフェイン

栄養ドリンクのなかには眠気や倦怠感対策としてカフェインが加えられているものもあります。カフェインは疲労感をやわらげたり、眠気を覚ます作用をもちます。

医薬部外品の栄養ドリンクではカフェインの含有量が決められていますが、清涼飲料水には決まりがなく、カフェインを多く含んだものもあるため注意が必要です。

ご自身が一日のなかでどのくらいカフェインを摂取しているのかをしっかり把握し、それに合わせて栄養ドリンクを選びましょう。(※25)

疲れたときの飲み物を飲む際の注意点

疲れているときの飲み物の飲み方

  1. 飲み過ぎない
  2. 飲むタイミングを工夫する
  3. 飲み物に頼り過ぎない

飲み過ぎない

疲れているからと言って疲れ対策になる飲み物をたくさん飲めばいいというわけではありません。飲み物は手軽に摂取できる分、量によっては特定の成分を摂り過ぎやすく、注意が必要です。

甘酒やジュース、ココアは製品によっては砂糖が加えられている場合もあり、糖質の摂り過ぎになるおそれがあります。紅茶やコーヒー、栄養ドリンクはほかの食品や飲み物との組み合わせによってはカフェインの摂り過ぎにつながることも。いずれも適量を心がけ、飲み過ぎないようにましょう。(※8,11,12,23,25)

飲むタイミングを工夫する

運動による疲労に役立てたい場合はBCAAを含む牛乳やビタミン類を含む甘酒を運動後に飲むのがおすすめです。ビタミンB群は一度にたくさん摂取しても貯蔵しておきづらいため、こまめに摂取することが大切です。リラックス作用や睡眠の質を高める紅茶、ハーブティーなどは体質に合わせて寝る前に適量飲むのもおすすめです。

ほかにもハーブティーや栄養ドリンクの成分の吸収を良くしたいときは食後に飲むとよいですよ。薬を服用しているときは医師や薬剤師に確認し、タイミングに注意が必要な成分には気をつけましょう。(※1,7,8,10,17,18,23,26)

飲み物に頼り過ぎない

疲れているからと言ってその原因を考えず、飲み物だけで解決しようとするのはやめましょう。疲れにはそれぞれ原因があり、飲み物だけでは改善できないものも多く存在します。

不足しがちな栄養素を補う、生活のリズムを整える、睡眠を見直す、適度な運動を取り入れる、などご自身の疲れの種類に合わせて生活習慣の見直しをおこなうことも大切です。

また、なかには心身の異常が原因となる疲労もあるため、生活習慣の見直しをしても疲労が続くようであれば、医療機関を受診しましょう。(※7,13)

疲れたときは自分に合った飲み物を摂り入れてみましょう

忙しい現代では身体的な疲労以外にも、精神的なストレスからくる疲労など疲れの種類もさまざまです。ご自身が疲れたときにその疲れをやわらげるのに適した飲み物を知っておくことで、回復の助けとなります。

好みや体質、生活習慣に合わせて好みの飲み物を見つけておき、上手に摂り入れるとよいでしょう。
【参考文献】
(2024/01/12参照)
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