ライター : 山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター

白みそと丸餅で縁起を担ぐ。白みそのお雑煮とは?

まろやかでやさしい味わいが魅力の白みそ。お雑煮に白みそを使うと、甘く豊かな風味に仕上がりますよ。大阪のみならず、関西地方では昔から丸餅と白みそを用いた白みそ雑煮が広く親しまれています。

白みその白色は神様が好まれる色と考えられており、お雑煮に入れる丸餅は円満と長寿を願う象徴とされていますよ。お雑煮の歴史は古く、室町時代にはすでに食されていたとか。貴重だった白みその雑煮は主に貴族が食べていたようです。

【定番ご当地の味】白みそのお雑煮レシピ5選

1. やさしい甘みにほっこり♪ 白みそ雑煮

Photo by macaroni

関西地方で昔から伝わる白みそのお雑煮のレシピ。具材を飾り切りにするとより華やかさが増しますよ。味の濃さは白みその量で調整し、濃くなった場合はだし汁を少しずつ入れて調整しましょう。濃いめもおすすめですが、さらりと飲めるだし汁が多めの味もおいしいです。

2. 三つ葉とゆずがさわやか。大阪雑煮

大阪の家庭で伝統的に食べられている白みその雑煮のレシピです。仕上げに三つ葉やゆずの皮をのせることで、白みその甘さがより引き立ちます。長めに煮ると餅が溶け、お雑煮に少しとろみがつきますよ。とろりとした舌触りも格別な味わいになりおすすめです。

3. 甘さと香ばしさ。奈良のきな粉雑煮

やわらかい白みその味がしみる餅を、香ばしいきな粉につけて食べるひと品です。きな粉と白みそを合わせるとおいしさが倍増し、最後まで飽きることなく食べられます。野菜のほか、豆腐も入る具だくさんなレシピなので大満足できるでしょう。

4. 味の変化も楽しめる♪ 香川のあん餅雑煮

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郷土料理のひとつ、白みそのお雑煮にあん餅を加えるレシピです。あん餅と白みその甘みにだしの塩気が効いて、どんどん飲みすすめたくなる味ですよ。やわらかいあん餅からあんこを出し、白みそのお雑煮に溶かしながら食べるのもおすすめ。味が変化して楽しいです。

5. 赤みそと白みそのハーモニー。徳島のお雑煮

赤みそと白みそを合わせて作るので、甘すぎず適度な塩味がちょうどよい塩梅です。思わずおかわりしたくなる味ですよ。みその割合をお好みで調整するのもおすすめ♪ 仕上げに小ねぎをのせると、良いアクセントになりますよ。

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