5. ねぎ

ねぎの白い部分は生薬としても利用され、風邪や咳によいといわれています。ねぎに含まれる成分には殺菌作用抗炎症作用があり、のどをいたわる食べ物です。

また、ねぎの緑色の部分に豊富なビタミンCは、抗菌・殺菌作用や粘膜の健康維持を助けるはたらきがあるとされていますよ。(※1,2)

6. しょうが

しょうがには殺菌作用や血行をよくする作用のある、ジンゲロールやショウガオールという成分が含まれ、薬用としても利用されます。

体を温め、咳やのどの痛みを鎮めるとされ、風邪症状全般によい作用が期待できるといわれていますよ。すりおろしたり、しぼり汁を使ったりしてちょい足ししやすい食材ですね。(※1)

咳があるときに控えたい食べ物一覧

食べ物の例
香辛料を使った食べ物唐辛子・カレー・エスニック料理
冷たすぎる、熱すぎる食べ物アイス・かき氷・鉄鍋料理
酸味や塩分の強い食べ物酢・柑橘類・梅干し
(※1,7,8,9)
咳が出るときやのどが痛いときは、症状を悪化させるおそれがあるため、刺激の強い食べ物は避けましょう。香辛料を多く使ったものや酸味や塩分が強いものは刺激になります。

また、極端に冷たすぎる、熱すぎるといったものも控え、適温で食べるようにしましょう。

食事以外も。咳が続くときに意識したい生活習慣

ポイント

  1. こまめにうがいをする
  2. こまめに掃除をする
  3. 水分補給や部屋の加湿をする
  4. 外出時はマスクを着用する
うがいには異物を取り除くはたらきがあるため、外から帰ったあとは習慣にしましょう。ほこりやダニなどが咳の原因となる場合もあるので、こまめに部屋の掃除をするのも忘れずに。

また、乾燥によってのどの粘膜に備わる防御機能が低下しやすくなるので、水分補給や部屋の加湿も大切ですよ。外出時はマスクを着用することでウイルス感染や口の中の乾燥対策にもなります。(※1,5)

【Q&A】長引く咳に効く食べ物はある?

A:ひどい咳には、れんこんがよいとされています。

生薬としても利用されるれんこんは、ひどい咳のときにおすすめ。乾燥させたれんこんを煎じて、大根のはちみつ漬けシロップと合わせて一日3回飲むと、咳が落ち着くといわれていますよ。皮つきの生のれんこんをすりおろしたしぼり汁にも、咳に対する作用があるそうです。(※2)

【Q&A】痰が出る咳に効く食べ物はある?

A:痰切りに役立つのは、ねぎの白い部分、大根や梨、しょうがなどです。

痰の種類によって、向いている食べ物があります。熱があり、痰が黄緑がかっているときには大根や梨。寒気があり、透明な痰が出るときは、ねぎや体を温めるしょうががよいといわれていますよ。

なお、痰に血が混じったり、緑や褐色の痰が出たりするときは、早めに医療機関を受診しましょう。(※2)
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